フランス革命史(上) の商品レビュー
お、おもしれぇ〜…!150年以上前の作品だからもっとお堅いのかなと思って面白さはあんまり求めてなかったけど、なにせミシュレ自身がバスティーユのたった9年後に生まれて周りに革命経験者がゴロゴロ居る時代に育ってるもんだから臨場感がすごい でも最初のミシュレの説明にも何回も書いてあった...
お、おもしれぇ〜…!150年以上前の作品だからもっとお堅いのかなと思って面白さはあんまり求めてなかったけど、なにせミシュレ自身がバスティーユのたった9年後に生まれて周りに革命経験者がゴロゴロ居る時代に育ってるもんだから臨場感がすごい でも最初のミシュレの説明にも何回も書いてあったけど、まあ俯瞰した本であるかというとそうではない フランスのこと愛しすぎて、全世界からフランスが愛されてるというのを何回も言っちゃうの可愛い ただ、生きた描写であるが故、土地の名前や人の名前が「お馴染みの」みたいな感じで特に説明もなくポンポン出てくるので、WikipediaとGoogleマップを見ながら読んでたの結構疲れたな笑 人物や出来事を整理するために、notionでフランス革命についてまとめ始めました。 下巻も楽しみ!
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あまりにも感情に任せたデタラメな記述と議事録や証言を丹念に追っている箇所とが渾然一体と化し、一方では複数の視点からの断片的な事実から歴史を語り、他方では人民やフランスを主語として自らの理想を語る。このアンバランスさが魅力でもあるのだろうが、物語としてはいかにも説明不足で何が起こっ...
あまりにも感情に任せたデタラメな記述と議事録や証言を丹念に追っている箇所とが渾然一体と化し、一方では複数の視点からの断片的な事実から歴史を語り、他方では人民やフランスを主語として自らの理想を語る。このアンバランスさが魅力でもあるのだろうが、物語としてはいかにも説明不足で何が起こっているのかすっきりしないうえ、このゆえに決定的な文章力の不足のようにすら感じられる。学問的著作としてはどう判断したものかよく分からない。史学の転換期にあって先人の苦心が伺える書物としては価値があるのかもしれない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
著者ジュール・ミシュレ、人民史家と称され、フランスを愛し人民による革命を賛美し、革命に関与した人々へのインタビューや各種資料を通じて革命の詳細の研究に没頭したという。 革命がはじまった1789年7月、ルイ16世「なんだって、それじゃ反乱なのか」「陛下、革命でございます。」(163頁)、なるほど国王のずれた認識をよく表現している。 著者は、共和国をつくりあげる精神を次のように語る、「若いこと、魂が若々しいこと、血が燃えたっていること、あの生産的な無分別、これである。まだ心の中にしかないものを、はや現実のうちにみる精神。それをみつつ創造してゆく精神。つまり、信念がなければいけないのだ。」(320頁)、著者の精神の高揚を感じる。 本著は随所にフランスという国家が擬人化されている、「1971年にはフランスは、自己の力づよい処女性を自覚していた。頭を高くあげ、心は無垢。自己の利害を度外視して前進していた。自分が愛らしいことを知っており、じっさい、諸国民から愛されていたのだ。」(352頁)、著者への国への愛を感じる。 著者の革命に対する高揚感や共和制国家への愛を感じる大著だ。
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人民史家ミシュレ フランス革命史(革命のはじまり;新生フランス;一進一退;立憲王政のこころみ;王政との闘い) 著者:ジュール・ミシュレ(Michelet, Jules, 1798-1874、フランス・パリ、西洋史) 訳者:桑原武夫(1904-1988、敦賀市、フランス文学、多田...
人民史家ミシュレ フランス革命史(革命のはじまり;新生フランス;一進一退;立憲王政のこころみ;王政との闘い) 著者:ジュール・ミシュレ(Michelet, Jules, 1798-1874、フランス・パリ、西洋史) 訳者:桑原武夫(1904-1988、敦賀市、フランス文学、多田道太郎(1924-2007、京都市、フランス文学)、樋口謹一(1924-2004、西洋史)
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【小倉孝誠・選】 150年以上も前に書かれた革命論だが、いまだに色褪せていない。共和派の歴史家ミシュレにとって革命はまさに近代の始まりだった。革命をめぐるさまざまな神話と寓意はこの書を起源とする。
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著名なフランス革命史の抄訳。上巻では、全国三部会招集からヴァルミーの勝利および共和国宣言までが扱われる。トクヴィルが『旧体制と大革命』で、革命とは距離を取りながら行政システムの連続性を浮彫りにし、革命が革命以前から始まっていたと考えたとすれば、ミシュレが強調するのは革命による「人...
著名なフランス革命史の抄訳。上巻では、全国三部会招集からヴァルミーの勝利および共和国宣言までが扱われる。トクヴィルが『旧体制と大革命』で、革命とは距離を取りながら行政システムの連続性を浮彫りにし、革命が革命以前から始まっていたと考えたとすれば、ミシュレが強調するのは革命による「人民」の革命的変化であり、人々が突如情念に突き動かされ、共和国樹立へと邁進していく姿である。その限りで、「共和派」の歴史叙述と言われるに相応しい内容である。ミシュレにおいては、革命当時から国外では非難轟々であった人民の直接行動でさえ、革命の友愛精神の現れであり、ジャコバン派の支配も状況による不可避の選択である。歴史が共和政を最終目的としているという確信が、革命時の様々な残虐行為でさえも、共和政に向かうプロセスの一部として許容されることになる。
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2013年10冊目 ミシュレ:フランス革命史 フランス革命史とえいばミシュレ、なわけであるが、ミシュレのフランス革命史の根底にあるのは「人民」というキーワードであったように思う。 フランス革命は人民の意思により誕生し、達成された。時には公会の存在を批判しつつ、徹底的に人民の立...
2013年10冊目 ミシュレ:フランス革命史 フランス革命史とえいばミシュレ、なわけであるが、ミシュレのフランス革命史の根底にあるのは「人民」というキーワードであったように思う。 フランス革命は人民の意思により誕生し、達成された。時には公会の存在を批判しつつ、徹底的に人民の立場に立つ、それが本書の特徴である。 それはミシュレの立場にも関係する。ミシュレは時に政治参加の機会があった。しかしながら、徹底した人民の立場から中立的に、どの派にも属さずに歴史を叙述するという信念から政治参加を拒んだ。彼の立場は執筆の観点からみても人民に依拠していたのである。 そのため、本書の隅々で人民を礼賛する場面がみられる。また、この立場にったからこそ、女性にも幾分か紙面が割かれている。(多くはないが)例えば、1789年10月5日に、女性が国王一家をヴェルサイユからパリへ移住させた事件で女性の役割を説いている。「人民のうちで最も人民的なもの、すなわち最も本能的なもの、それは疑いもなく女性だ」と。革命の発生にはやはり食糧難が背景にあり、このような場合、女性は爆発的な力を生み出してきた。 その意味でロビスピエールがたたえられている。常に人民の立場に立ったロビスピエールのことを考えれば当然である。 フランス革命を、冒険小説のように人民が力を獲得していく過程を描く本書は、絶えず革命が偉大であったという印象を放ち続けている。
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ロベスピエールってヒーローじゃないのか。民衆は家の女房のように気分屋だ。こんな激しい革命は日本人には無理だな。
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リーダー不在の戦争。ヴェネツィアで機能した合議制・共和制が何故他の国ではうまくいかなかったのかな。革命直後に書かれているので革命の息遣いがきこえて新鮮。
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