「現役年齢」をのばす技術 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
波平(52~3歳)を目指すか、島耕作(59歳)を目指すかw。和田秀樹「現役年齢をのばす技術」、2007.3発行。団塊の世代の引退が始まる2007年に書かれたもの。いつも機を見て敏な和田先生w。肩書きなしでの現役は、その人の生き方や能力次第。大切なことは二つ。「自分はもう若くない」という発想をやめること。「衰え」と上手につき合っていくこと。そして、更に、免疫機能を高めるために、笑ったり楽しい生活を送ること。
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PHP新書は、これまでの読書経験上、さらっと読めながら数カ所はよいポイントを突いているというのがぼくの印象だったのだが・・・ ありきたりの内容で新機軸もなく、実際の社会経験もない人が、ただ聞いた話だけで組み立てられている印象が拭えない。 「価格破壊の進んだ現在では、一千万く...
PHP新書は、これまでの読書経験上、さらっと読めながら数カ所はよいポイントを突いているというのがぼくの印象だったのだが・・・ ありきたりの内容で新機軸もなく、実際の社会経験もない人が、ただ聞いた話だけで組み立てられている印象が拭えない。 「価格破壊の進んだ現在では、一千万くらいあればかなりいい老人ホームに入ることができる(p.179)」という下りは、2007年出版と言うことを割り引いても、無責任な雑誌の記事を援用しているだけとしか思えない。比較的手頃な価格帯の老人ホームの大半では、要介護になれば追い出されるのが現実である。 バブル期現役世代が接待費使い放題であったかのような記述も、勿論そのような大企業の営業職サラリーマンが大勢いたのは知っているが、そのような世界とは無縁にコツコツ下働きをしてきた人々のほうが圧倒的に多い。そういう下支えをしてきた人々への言及が一切ないのは片手落ちではなかろうか。(この本に限ったことではないが) 想像力の豊かな若者が老後のことをぼんやりと考えるには手頃な本かもしれないが、上記のような社会的無知がふんだんに混じっているので、却って毒になる恐れのほうが強いかも。
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