1,800円以上の注文で送料無料

世界で一番売れている薬 の商品レビュー

4.2

12件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    2

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2015/04/21

遠藤章 1933 東北大学農学部 「フレミング博士 ペニシリンの発見」 三共株式会社  1889 M32 塩原又策 高峰譲吉博士 タカジアスターゼの輸入販売に始まる  3人の共同出資ということから三共 NY ウッドローン墓地 野口英世の墓あり、高峰譲吉の墓もあり(ステンドグラス...

遠藤章 1933 東北大学農学部 「フレミング博士 ペニシリンの発見」 三共株式会社  1889 M32 塩原又策 高峰譲吉博士 タカジアスターゼの輸入販売に始まる  3人の共同出資ということから三共 NY ウッドローン墓地 野口英世の墓あり、高峰譲吉の墓もあり(ステンドグラス張り) コレステロール 食事から摂って腸管から吸収される外因性コレステロール3割 体内で生産される内因性コレステロール 7割 LDL 高い 心臓発作と発症率が高い 肝臓から末梢へ運搬 HDL 高い 心臓発作の発症率が低い 末梢から肝臓へ運搬 メルク ドイツを拠点とするメルク社の創始者のエマニュエルメルクの孫ジョージがアメリカの拠点としてNYに設立したのが始まり 第一次大戦を境に、本家から独立 ML-236Bの炭素が一つ水酸化されたのがプラバスタチン(メバロチン) 天然スタチン ML-236B(メバスタチン、コンパクチン)、コバスタチン(モナコリンK,メルクのメビノリン)のみ 三共 半合成スタチン プラバスタチン、海外ではブリストル・マイヤーズスクイブがプラバコール メルク シンバスタチン(ゾコール、万有が輸入してリポバス) 合成スタチン ノバルティス フルバスタチン(ローコール) ファイザー アルトバスタチン(リピトール) 日産化学工業と興亜 ビタバスタチン(リバロ) 塩野義、アストラゼネカ ロスバスタチン(クレストール) コンパクチン 毒性試験で、毒性がでず、かなり高容量で試験 そこでリンパ腫の疑い 当時 サッカリンの発がん問題で大騒ぎ それが開発中止に影響 三共 自社開発品がほとんどなかった。 ファーストインクラスをやる力がなかった スタチン リスクのある人の心臓発作の発症を減らす 抗炎症作用 HDLコレステロールを上げる薬が登場しようとしている CETPコレステロール転送蛋白阻害薬 日本橋の三共本社ビル メバロチンビル

Posted byブクログ

2014/06/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

青カビから高脂血症治療薬スタチンを発見し、日本初のブロックバスター医薬品と呼ばれるメバロチンの基本骨格であるスタチンを開発した遠藤章博士の研究人生について書かれた本。 秋田で生まれた遠藤博士が、子供時代から医者にあこがれ、ハエトリシメジから薬に興味を持ち、三共に入社後カビの酵素の研究をしていく。 その後、アメリカのNIHに留学し、当時の流行であった核酸やタンパク質ではなく、コレステロールである脂質の研究に没頭していく。 日本に帰国後、コレステロール合成阻害剤を得るため、6000株からスクリーニングした結果、PEN-51の培養液から活性物質を発見し、「ML-236」と名付けられた。これが世界で一番売れている薬スタチン類の元祖となる。 その後、社内外での臨床計画の駆け引き、メルク社との開発競争などが記されている。 一人の研究者の生きざまを描いた興味深い一冊ではないでしょうか。

Posted byブクログ

2013/08/22

メバロチン、リピトール等のスタチンを作り出した遠藤博士の話。あと一番早くスタチンを発見しながら活かせなかった三共批判が少々。

Posted byブクログ

2020/07/27

2013年5月の毎日新聞の日曜朝刊のSストーリー企画で知った遠藤章氏のスタチン誕生の話し。◆日本の古い嫌な部分を見せつけられる。◆◆本田財団の講演録も読むべき。◆http://www.hondafoundation.jp/library/pdfs/No.123.pdf#searc...

2013年5月の毎日新聞の日曜朝刊のSストーリー企画で知った遠藤章氏のスタチン誕生の話し。◆日本の古い嫌な部分を見せつけられる。◆◆本田財団の講演録も読むべき。◆http://www.hondafoundation.jp/library/pdfs/No.123.pdf#search='%E6%AF%8E%E6%97%A5%E6%96%B0%E8%81%9E+%E9%81%A0%E8%97%A4%E7%AB%A0'

Posted byブクログ

2012/07/10

スタチンの発見者遠藤氏の伝記もの。 色々な苦難を乗り越えてきて勝ち得た実績。 科学者なんだから一生研究をしていたいというハングリーさ。 スタチン開発後の失敗事例が載っているのも、 そう簡単な世界じゃないんだなということを教えてくれる。 なぜメルクのロバスタチンが 三共のプ...

スタチンの発見者遠藤氏の伝記もの。 色々な苦難を乗り越えてきて勝ち得た実績。 科学者なんだから一生研究をしていたいというハングリーさ。 スタチン開発後の失敗事例が載っているのも、 そう簡単な世界じゃないんだなということを教えてくれる。 なぜメルクのロバスタチンが 三共のプラバスタチンより先に発売されたのかもわかった。

Posted byブクログ

2013/07/28

高脂血症の治療薬「スタチン」の発見者、遠藤章博士の話。 ひたすら「人のためになることを」という一念で研究を進め、困難にも折れなかった遠藤博士は偉大です。

Posted byブクログ

2010/10/03

第1章 原点はハエトリシメジ 第2章 コレステロールとの出会い 第3章 新薬の種 第4章 障壁 第5章 治験 第6章 メルクとの攻防 第7章 世紀の薬へ 第8章 探索の旅

Posted byブクログ

2010/02/05

高脂血症治療薬“スタチン”の発見者である遠藤章博士の話。 全世界で多くの高脂血症患者を救ったスタチンは遠藤博士がいなければ、見つかることはなかった。 本当に偉大な研究者だと思う。 ただ、そういったパイオニア的な存在というのは世間に認められるにはとても時間がかかる。特に日本という国...

高脂血症治療薬“スタチン”の発見者である遠藤章博士の話。 全世界で多くの高脂血症患者を救ったスタチンは遠藤博士がいなければ、見つかることはなかった。 本当に偉大な研究者だと思う。 ただ、そういったパイオニア的な存在というのは世間に認められるにはとても時間がかかる。特に日本という国は顕著。もっと多くの人に、功績を知ってもらいたいと本書を読んで思った。

Posted byブクログ

2009/10/04

コレステロール吸収阻害剤の開発の話。 ”コパクチン”を発見した遠藤章さんという第一三共製薬の方の伝記。 化学合成でも可能な時代だけれど、 微生物由来ならば、人体にはもっと安全なのかもしれない、と思った。 いかにしてブロックバスターを生み出すか、 今後のニーズを聞いてみたい。

Posted byブクログ

2009/10/04

高脂血症治療薬「スタチン」の生まれた背景。この動脈硬化治療薬の元「ML−236B」がどうやって生まれたか、どのうようにして開発されたか、この薬がたどった運命とこの薬を初めに発見した遠藤博士の半生記。人生ってやっぱり一筋縄じゃいかないんだなぁと、妙に納得できる。運や情熱も大事だけれ...

高脂血症治療薬「スタチン」の生まれた背景。この動脈硬化治療薬の元「ML−236B」がどうやって生まれたか、どのうようにして開発されたか、この薬がたどった運命とこの薬を初めに発見した遠藤博士の半生記。人生ってやっぱり一筋縄じゃいかないんだなぁと、妙に納得できる。運や情熱も大事だけれど、諦めないという信念の強さも大切だということを改めてこの本を通して実感した。最近自分が失いかけていたものを取り戻せたような気がする。久しぶりに読書はいいなぁと思わせてくれた本でした。

Posted byブクログ