マニュファクチャリング・コンセント(2) の商品レビュー
マニュファクチャリング・コンセント マスメディアの政治経済学 2 (和書)2013年04月09日 16:30 ノーム・チョムスキー, エドワード・S・ハーマン トランスビュー 2007年2月2日 プロパガンダ・モデルによって寡占メディアを分析することによってプロパガンダ・シス...
マニュファクチャリング・コンセント マスメディアの政治経済学 2 (和書)2013年04月09日 16:30 ノーム・チョムスキー, エドワード・S・ハーマン トランスビュー 2007年2月2日 プロパガンダ・モデルによって寡占メディアを分析することによってプロパガンダ・システムに対抗するものを自分自身の身近なところから組織し行動しようという姿勢を明確に示している。 連帯が分断されるということ。しかし抑圧(分断)されたもののとしての連帯が回帰するという考えに最近嵌っている。 ベトナムやカンボジアなどのこの本の話を読み、ボクは日本のことを思った。 日本はアメリカに敗戦した。アメリカは勝者であり日本は敗者である。そして平和憲法というものがある。 それはなぜできたのだろう。 勝者を英雄視するとか敗者を蔑視する又は憐れむ関係を超えた世界市民の連帯としての世界市民社会が戦争の放棄を人類の利益として要求し必要としたのではないか。 それによって世界が分断されることに対抗し平和として連帯するために戦争放棄を謳ったのではないかと強く思った。 今、自民党や日本維新の会など安倍首相を中心として憲法改正を主張している。平和憲法は勝者に押し付けられたものであるという。しかし平和憲法は勝者、敗者を超えた世界市民的視点から生み出されたものである。それは連帯から生まれた。それを押し付けられたという視点だけで世界市民の視点を吟味しないなんてあまりに理念を欠いている。連帯を分断するものでしかない。 国防軍と言っているがアメリカなど同盟国が戦争を始めたら今でさえ拡大解釈されて派兵されている自衛隊が同盟国防軍として派兵されるかもしれない。そして徴兵制が行われることもあるかもしれない。 国防とはナチスの行ったホロコーストさえ正当化してしまうレトリックであり支配宗教であるという。国防と反共の二大支配宗教に対抗しなければならない。 たぶんアメリカが主導する戦争にイラクやアフガンなどへ日本の軍隊として派兵されるだろう。 そんなことはボクは嫌だ。 そういうことを考えるのにこの本とジャン=ジャック・ルソー「社会契約論」が非常に役立った。これらを合わせて読むといいと思う。
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