シャアへの鎮魂歌 の商品レビュー
声優 池田秀一さんによる「シャア・アズナブル」というキャラクターをキーワードとして自身の半生をつづった自伝です。すでに語りつくされている感のあるガンダムですが、やはり中の人が書かれると違います。出演されていたガンダム作品について、けっこう赤裸々に語っています。シャア、そしてガンダ...
声優 池田秀一さんによる「シャア・アズナブル」というキャラクターをキーワードとして自身の半生をつづった自伝です。すでに語りつくされている感のあるガンダムですが、やはり中の人が書かれると違います。出演されていたガンダム作品について、けっこう赤裸々に語っています。シャア、そしてガンダムが好きな人にとって、とても興味深いエピソードで溢れています。語り口が本当にスマートで、読んでいて気持ちが良いです。持っているのはサイン本なんだけど、どこで買ったんだっけな。
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子供の頃、夢中で見ていたガンダム。その人気キャラクター「シャア・アズナブル」役の声優:池田秀一さんが、自分の半生ととともに、ガンダムに関わった日々を振り返った自伝的エッセイ。 本書の面白いところは、ガンダムの裏側の人間ドラマだ。 ガンダムファンには有名な「池田さんがシャアに呼...
子供の頃、夢中で見ていたガンダム。その人気キャラクター「シャア・アズナブル」役の声優:池田秀一さんが、自分の半生ととともに、ガンダムに関わった日々を振り返った自伝的エッセイ。 本書の面白いところは、ガンダムの裏側の人間ドラマだ。 ガンダムファンには有名な「池田さんがシャアに呼び止められた」というエピソードだけでなく、ガンダム関係者との交流が綴られている。 特に面白いのは、ガンダムの特徴的なシーンに対する池田さんの解釈だ。なぜこのシーンでシャアはこんなことを言うのかを徹底的に考えた役作りのドラマが垣間見られる。 僕はテレビシリーズのΖガンダムも逆シャアもシャアのキャラがつまらなくてがっかりしたのを覚えているが、なんと池田さんもその時代のシャアに違和感を感じていたと綴っている。 本書は子供の頃に夢中だったガンダムを作り手の大人の視点で振り返って楽しめる。
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声優・池田秀一氏からの視点で、ガンダムシリーズにかかわる人々と思いを綴る一冊。 氏のこれまでの歩みを通じて、シャアやガンダムへの思い、関係者とのかかわりを、さーっとつれづれに記している、いわば軽い自叙伝ですな。 読んでみて特にどうということはなかったけど、シャアの「キャラクター」...
声優・池田秀一氏からの視点で、ガンダムシリーズにかかわる人々と思いを綴る一冊。 氏のこれまでの歩みを通じて、シャアやガンダムへの思い、関係者とのかかわりを、さーっとつれづれに記している、いわば軽い自叙伝ですな。 読んでみて特にどうということはなかったけど、シャアの「キャラクター」を背負った人間が、こういうことを日々考えて・感じて生きてるんだなぁ、と。 やっぱ本人は普通の生身の人間で、僕らが抱いてる「シャア」は、彼の中でも特別な独立した人格らしい。 演じ手とシャアという個性との、不思議な関係性が読み取れます。 ガンダムファンだったら、息抜きに読んでみるのもいいかと。 にしても、ファースト時代の演じ手が、年とともに少なくなっていくのはちょっとさみしいですねぇ
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ガンダムでシャアの声を演じた池田秀一が半生を振り返る。 シャアが好きだ。 あの小賢しさがたまらん。あのぬけぬけとしたところが、いい。そしてなんといっても声がいい。 ってことで、あまりに思い入れが強くて、買ったもののなかなか読み出せなかった1冊。 池田さんは、淡々と...
ガンダムでシャアの声を演じた池田秀一が半生を振り返る。 シャアが好きだ。 あの小賢しさがたまらん。あのぬけぬけとしたところが、いい。そしてなんといっても声がいい。 ってことで、あまりに思い入れが強くて、買ったもののなかなか読み出せなかった1冊。 池田さんは、淡々としている人だ。 も、20年以上ガンヲタやってますから、インタビューに答える池田さんとか、イベントの池田さんとか、テレビの池田さんとか、色々見てますが、この方は常に淡々としている。かといって、世の中をシニカルに見てるとかじゃなくて、自我がとてもしっかりしているので、他人に自分を押し付ける必要も、自分を主張する必要もないから、いつもにこにこ傍観している感じがするのだ。 アムロの古谷徹氏も、(彼の場合は星飛雄馬からつながっているけど)アムロのイメージが長くついていて、大変だったと語っていたのを見たことがある。 池田さんも、やはりシャアのイメージに自身が長く縛られていたと、本書にある。 確かに、数年前Zガンダムがリメイクされたときに、なんか変わったなという印象を受けた。それは吹っ切れた証だったのかもしれない。 が、ガンダムブーム真っ只中にいても、今の池田さんとは、基本的には何も変わっていない。 変わらない強さ。 本書を通じて、私が一番感じたのは池田さんの「強さ」だった。 名子役だったというのはぼんやりと知っていたが、石原裕次郎と共演したり、2年も続く連続ドラマの主役だったりと、とんでもない経歴が明かされているのだが、それを自慢じゃなく、単に経過した事実として淡々と書いている強さ。 過去に捕らわれないことは、それは特に華やかであればあるほど、難しいことはよく知られている。 そして、シャアと出会い、声優としてスターダムにかけあがってしまっても、自分を失わなかった強さ。 あくまで、アフレコはチームの仕事であって、周りの力があったからこそ、一時は打ち切りされそうだったガンダムが放送でき、今のムーブメントになったと、謙虚な姿勢。 弱い犬ほどよく吼えると、言う。 それが、一番あてはまるのは、人間ではなかろうかと、私は常々思っている。 ともあれ、読み終え、だから私はシャアが好きなのだと、改めて思った。 池田さんは、シャアは富野監督が作り上げたキャラだと思っているようだが、シャアに命と性格と使命を与えたのは、池田さんの声だ。池田さんの、自分の弱さを認め、人の弱さを許す、そんな強さが、シャアをシャアに成したのだと思う。
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ジオンの赤い彗星ことシャア・アズナブルを演じた池田秀一さんによる自叙伝。 氏がアニメ声優を演じるに至るまでの経緯や、現場の裏話、そしてシャアへの思いを綴っています。 近年のガンダム作品についても触れている為、当時の熱狂を知らない世代にも読める一作です。
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シャアの声優をやっていた、池田秀一本人がみずから語るという珍しい本。池田秀一氏は、これまでキャラクターのイメージを守るためにメディアへの露出がきわめて少なかったので、貴重な本だ。 内容としては、当時の思い出話しや、声優仲間へのメッセージが主。そのあたりはベタな内容が多く、やはりち...
シャアの声優をやっていた、池田秀一本人がみずから語るという珍しい本。池田秀一氏は、これまでキャラクターのイメージを守るためにメディアへの露出がきわめて少なかったので、貴重な本だ。 内容としては、当時の思い出話しや、声優仲間へのメッセージが主。そのあたりはベタな内容が多く、やはりちょっとイメージ的にも(書かないほうがよかったのでは・・)と思うことが多々あった。面白かったのは、どのようにして希代のキャラクターであるシャアの声優という天職に出会い、どのように考えて声の吹き込みをしていたのかという部分。その姿勢にはプロ精神を感じた。
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普段はイベントに出演しても あまり話さない池田さんのエピソードが 多数書かれているので 興味がある人は購入して読んで見て下さい。
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