古代出雲 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
出雲国風土記を中核として、神話の原型を復元しつつ古代出雲の歴史の構築をめざしたもの。面白いが難しい、というのが本書への素直な感想だ。理由は明確。私の側に、神話の知識、古代の宗教・政治に関する知識、日本書紀・古事記等の記述に関する基礎素養がないためだ。なお、本書にて、大胆だがワクワクする仮説が紹介されている。国造制導入に際して、出雲側は、ヤマト王権を憚った結果、出雲国の祖先神たる八束水臣津野命につき、入海(現、中海)を御座所とし、これを取り囲む山を天柱とする壮大な神殿を構想したというものである。
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