随筆 泥仏堂日録 の商品レビュー

川喜田半泥子【著】

2011/12/12

怖いものなしの毒舌を吐いているくせに
いちいち謙虚であることが媚びのない貴族的な流れを醸しだす
それにしても文庫本のくせに１３００円とは高すぎる

お茶と焼き物を素材にした「美」談義は論理抜きの個人的な
思いつきと感覚とワビサビの理解からなり
社会性にとらわれていない所が面白い

特に「陶話出放題」は完結で辛辣な本音を晒しているので
勘ぐらずに安心して読んでいられる

ワザトラシイくらいに下手なロクロを見せびらかして
後ろでベロを出している姿が思い浮かんでくる

2011/04/24

半泥子自身の文章からその人となりを窺うことができる。茶目っ気のある言葉使いだけでなく、さらさらっと読める文体。ただ内容自体は平凡。