知的財産のしくみ の商品レビュー

土生哲也【著】

2013/12/21

「入門の入門」書と言う位置づけだが、筆者が日本政策投資銀行で知的財産権担保融資制度の創設を担っただけあって、第六章では経営に活かす知財、第七章では知財に関する新しい動きを取り上げている点は他の入門書とは異なる（前半は同書と差はなし）。IR×知財や資金調達手段としての知財の可能性といった、経営に必要な資産としてどういう働きを期待できるのか、知的財産の流通市場が発達するにはどういった課題があるのかなど、知財にまつわる最近の動きを概説している。知財がどういうものであるか、法的な権利としての知財というより、知財の全体性を知るには適した本。ただ、入門書であれば、先に読み進めるための仕掛けがあってもいい。

　なお筆者はブログ「経営の視点から考える「知財発想法」」を執筆している。http://blog.goo.ne.jp/habupat/　

2009/10/04

「入門の入門」のタイトルがついているけど、内容はわかりやすくまとまっていながら、基本はキッチリ抑えているので、初心者用のテキストには最適だと思います。