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狐笛のかなた の商品レビュー

4.3

373件のお客様レビュー

  1. 5つ

    150

  2. 4つ

    133

  3. 3つ

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  4. 2つ

    3

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一気に読んでしまいま…

一気に読んでしまいました。野間児童文芸賞受賞の作品ですが、語られるファンタジーの世界に引き込まれ、大満足です。どっぷり、ファンタジーしたい人にお勧めです。

文庫OFF

十二歳の少女・小夜は…

十二歳の少女・小夜は、人の心が聞こえる「聞き耳」の力を持つ。ある日、犬から逃げる子狐を助けたが、それは呪者の使い魔となった霊狐・野火だった。隣り合う二つの国の争いに巻き込まれていく二人だったが―。小夜の芯の強さ、野火の健気さと真っ直ぐさが良いです。最後は、美しい桜の野の光景が浮か...

十二歳の少女・小夜は、人の心が聞こえる「聞き耳」の力を持つ。ある日、犬から逃げる子狐を助けたが、それは呪者の使い魔となった霊狐・野火だった。隣り合う二つの国の争いに巻き込まれていく二人だったが―。小夜の芯の強さ、野火の健気さと真っ直ぐさが良いです。最後は、美しい桜の野の光景が浮かんできました。

文庫OFF

読後感は、どこか切な…

読後感は、どこか切ない。ファンタジーなのだけれど、読みながら深く考えさせられる話でした。それでも、とても面白かったです。

文庫OFF

2024/05/19

武家の時代の日本を舞台としたファンタジー。 呪師により使い魔とされた霊狐の少年。自らの出生の秘密を知らない少女。封印された屋敷から出ることが許されない少年。子供時代に偶然であったことから、長く続く領地を巡る争いに巻き込まれていく。 暗闇の山中での戦いなど血なまぐさくシーンが多いの...

武家の時代の日本を舞台としたファンタジー。 呪師により使い魔とされた霊狐の少年。自らの出生の秘密を知らない少女。封印された屋敷から出ることが許されない少年。子供時代に偶然であったことから、長く続く領地を巡る争いに巻き込まれていく。 暗闇の山中での戦いなど血なまぐさくシーンが多いのだが、〈あわい〉と呼ばれる異空間の存在などあり作品全体では陰鬱としたところはなくどこか幻想的。お互いの正体や運命に徐々に気づく前半から一転、解決に向かう後半は少し展開が早かった。

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2024/04/15

再読  巨大なファンタジー群を持つ上橋さんには珍しく独立した和風ファンタジー。 けれどいかにも上橋さんらしい、大きな存在(国家間の争いとか)に翻弄される主人公たちが、なにを選び、どう生きていくかを描いた物語。 ラノベ脳的には途中、小夜と野火と小春丸との三角関係になるのかなと思う...

再読  巨大なファンタジー群を持つ上橋さんには珍しく独立した和風ファンタジー。 けれどいかにも上橋さんらしい、大きな存在(国家間の争いとか)に翻弄される主人公たちが、なにを選び、どう生きていくかを描いた物語。 ラノベ脳的には途中、小夜と野火と小春丸との三角関係になるのかなと思うのだけどそんなことはなく(^^)、 これは小夜と野火の純愛物語なのだ。 自分を捨ててでも相手を助けたい。その想いは、終始物語の底に佇む暗い死のイメージの中でひと光の輝きを放っている。 ラストがまたいかにも上橋さんらしい。 手放しのハッピーエンドでもなく、かと言ってバッドエンドでもない。 幸せの中にある彼女らを見る時、読者もまた癒やされるのだ。

Posted byブクログ

2024/04/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

何作目かの上橋作品。 これまでの作品がどれも優しく良質であったので、もうフラットな心では手に取ることが出来ない。どうしても面白い作品を期待してしまう。 この作品も読み始めからしっかり心を掴んでくる内容になっている。 多くの上橋作品の根底に共通する世界観(穏やかで自然豊かな非西洋(アジア・オセアニアやアメリカ)の中世風な世界)を持ちながら、それぞれが独特の個性を持ち魅力的な世界。 優しく、時に強く、親しみやすいのにこちらも個性的で引き込まれる(そしてイライラしない!)キャラクター達。

Posted byブクログ

2024/03/22

設定を理解するのに時間がかかってしまった。 登場人物たちの気持ちの変化が安直だと感じた。 児童文学として読むのであれば、ある意味わかりやすいのかもしれない。

Posted byブクログ

2024/01/27

和製ファンタジー。随所に日本らしさを感じる世界観で、守り人シリーズと同様にクオリティの高い作品であることに間違いはない。特に人と動物を峻別して考えないという感性には、ノスタルジーを感じて良かった。ただ、やはり好みで言うと、洋物のファンタジーの方が自分は魅力を感じる。理由はまだわか...

和製ファンタジー。随所に日本らしさを感じる世界観で、守り人シリーズと同様にクオリティの高い作品であることに間違いはない。特に人と動物を峻別して考えないという感性には、ノスタルジーを感じて良かった。ただ、やはり好みで言うと、洋物のファンタジーの方が自分は魅力を感じる。理由はまだわからないが、おそらく日本文化と独特のある種の閉鎖的な世界観にワクワクしないのかもしれない。自分はもっとダイナミックで開放的な世界観が、少し抽象的ではあるが、好みである気がする。

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2023/12/04

美しい物語だった。ファンタジーそのもの。 読み終えて心がきれいになった気がします。、 一冊完結だけど、もっと知りたい。

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2023/11/29

買った覚えがないけど家にあった。 初めての作家さん。 児童文学、ファンタジー系の作家さんらしく。 面白かった! 霊狐だったり、心が読めたり、中国のフュージョン時代劇な感じ。ドラマ化して欲しい! 小夜と野火がせつないけど、ハッピーエンドで良かった。 結末は満足だけど、続編も期待して...

買った覚えがないけど家にあった。 初めての作家さん。 児童文学、ファンタジー系の作家さんらしく。 面白かった! 霊狐だったり、心が読めたり、中国のフュージョン時代劇な感じ。ドラマ化して欲しい! 小夜と野火がせつないけど、ハッピーエンドで良かった。 結末は満足だけど、続編も期待してしまう名残があるし、小春丸ももっと見たい。

Posted byブクログ