メリーゴーランド の商品レビュー
お役所の、文字通りお…
お役所の、文字通りお役所仕事ぶりが滑稽であり腹立たしくもあり、そのなかで獅子奮迅する主人公には、快哉を叫びたくなるよりも哀れみを覚えてしまう。 逆風の中で、見事な成果をあげたかに見えたのに、最後の最後にお役所理論でひっくり返されたプロジェクト。残り火のメリーゴーランドに家族を乗せ...
お役所の、文字通りお役所仕事ぶりが滑稽であり腹立たしくもあり、そのなかで獅子奮迅する主人公には、快哉を叫びたくなるよりも哀れみを覚えてしまう。 逆風の中で、見事な成果をあげたかに見えたのに、最後の最後にお役所理論でひっくり返されたプロジェクト。残り火のメリーゴーランドに家族を乗せて、自分が実現したかったことを見せる最後のシーンにほの温かさと苦さとがにじむ。
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家族のため、自分のた…
家族のため、自分のため冴えないオヤジの遊園地再生計画がスタート!笑って、感動できる、荻原さんの本はやっぱり良いね
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オロロ畑でつかまえて…
オロロ畑でつかまえての姉妹作のような、田舎再生ストーリー。
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温かさと苦さが共存し…
温かさと苦さが共存したような作品です。面白いですよ。荻原作品ならではのユーモアに溢れています。地方公務員の縦社会へ奮闘ぶりが。色々な人間模様が交錯していく様も読み応えはあります。
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おすすめ!
特別な能力もカリスマもなく、ついでに権力もない一公務員が、赤字テーマパークの立て直しに挑む。ヤル気などカケラもないメンバーを前にした彼の闘い、支える家族の愛情、どこをとっても美味しくてイイ!
yama
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
感想 田舎の第三セクターで、やる気のないおじいさんたちのせいで税金垂れ流しのテーマパークを主人公がどう立て直すのか描かれているのだが、荻原浩の真骨頂というか、少し誇張して表現していそうなのだが、妙にリアリティがある。 天下りの人たちや町側もやる気がなさすぎて、本当に途中で腹が立ってきて読むのを辞めそうになった。 そこからテーマパークを立て直すが、そこで終わらなかった。選挙の争点になり、立ち直りかけたパークは閉園に。サラリーマンの無常のようなものを感じた。 最後に、山の頂上に設置したメリーゴーランドに乗るシーンはなんとも言えない。 あらすじ 今にも潰れかけのテーマパークのアテネ村は駒谷市が運営しており、毎年赤字を垂れ流している。 アテネ村リニューアル推進課に配属された啓一は、やる気のない公務員や理事からアテネ村でのイベントを丸投げされる。 やる気のない公務員、天下りで文句しか言わないパークの経営陣に、昔の伝手の破天荒な劇団員、暴走族上がりの大工などはちゃめちゃな陣営で啓一は無事にイベントを成功させ、パークを復活へ導けるのか!?
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もう随分前に読んだ本なので、ほとんど内容は忘れてしまいましたが、荻原浩、面白いじゃんって思った本でした。 こちらもお勧めです。
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久しぶりの荻原さんの本、予想通り面白かった。 公務員の惰性的な世界の中で遊園地開発という問題に取り組むお父さんのガッツが頼もしくて、イッキ読みしました。
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サラリーマンをやめ、東京から小さな田園都市にUターン就職して市役所の職員になった啓一。赤字経営のテーマパーク「アテネ村」の再建をする部署に配属され、周囲のぬるま湯のような仕事ぶりにうんざりしながら、腹をくくって仲間を増やし、知恵をしぼり、次第に仕事に没頭していく。 仕事だけでなく...
サラリーマンをやめ、東京から小さな田園都市にUターン就職して市役所の職員になった啓一。赤字経営のテーマパーク「アテネ村」の再建をする部署に配属され、周囲のぬるま湯のような仕事ぶりにうんざりしながら、腹をくくって仲間を増やし、知恵をしぼり、次第に仕事に没頭していく。 仕事だけでなく、家庭での妻や子どもたちとの場面もたくさん出てくるのが等身大の30代の男性という感じでよかった。このままじゃいけない、何かを変えたいという思いと、息子に恥じない父親でありたいという気持ちは、がんばる原動力になるのだな。 クスッと笑えたり、ちょっと悲哀を感じたりする物語。
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地方のテーマパーク立て直しの痛快な話しで終わるのかと思ったが、その後の市長選まで描かれ役所勤めの悲哀を感じました。 荻原さんのストーリーの力はさすがですね。
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