成功する治療院・サロン経営 の商品レビュー
業界研究をするための、ふつうの経営ノウハウ本と思って読み始めたのだけど、当初の推測と違い、すごい本だった。 すごいというのは、この本にある考え方やメソッドは、純正CRMというべきものであり、あらゆるサービス業に適用しうるものだからだ。 私は途中から、治療院の本ではなくて、全...
業界研究をするための、ふつうの経営ノウハウ本と思って読み始めたのだけど、当初の推測と違い、すごい本だった。 すごいというのは、この本にある考え方やメソッドは、純正CRMというべきものであり、あらゆるサービス業に適用しうるものだからだ。 私は途中から、治療院の本ではなくて、全てコンピュータ業界に置き換えて読んでいた。そのまま中身が通じる。 おそらく、他の業種でも通用するだろう。 手法はそのままとはいかないかもしれないが、飲食や販売でもこの通りだろう。 私はこの著者の、リピートと新規顧客の関係、というよりかは目標をリピートと言い切る姿勢を、素晴らしいと思っている。 リピートが大切なのはみんな分かっているが、問題なのはその強さであり、リピートのためにすべてのオペレーションを組み直す徹底度合いだ。 そう考えてみると、治療院やサロンというものを違う角度から眺めることになる。 もっとも純粋な形のサービス業、サービス業のイデアという存在だということだ。 この考え方やノウハウは、一業種にとどめておくには惜しい。
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按摩、マッサージ、指圧、鍼灸、整体の経営者は必読の書です。患者の集め方、宣伝方法、接遇、室内のレイアウト、など、儲かるノウハウをわかりやすく解説します。著者は治療院を経営し、さらに全国の治療家に経営や治療術も指導している方ですので実例を豊富に紹介します。(Amazon.co.jp) 店舗運営の参考になればと読み進めてみる。著者の経歴がとても興味深い。中国へ留学し、帰国後、鍼灸師として地域一番店を確立。治療院経営の研究会の主宰も務めているとのことで、参加治療院は900院を超えるという。その著者が成功する治療院作りを指南するといった内容だった。簡潔に要約すると、職人的治療院からホスピタリティに満ちた治療院へシフトさせること。そして患者さんとラポール(感情共有)する関係になり、良い先生(治療家)を買ってもらう流れを作るべきと指南してくれる。 また、ラポールする関係に必要な手段として3つ挙げていた。 1.自己開示 2.共通言語 3.相手の立場に立つ うん。核心を突いた3か条だ。患者さんに信用してもらうために、事前に自分の正体をフルオープンにしたほうが警戒心も和らぐ。また、治療院・店舗の治療スタンスやルールを最低限設けることで、患者さんやスタッフ同士でより治療目的を明確化することができる。ここの部分はとても大切だなと痛感する。なんとなくできているつもりという治療院が圧倒的に多い中で、しっかりスキームとして出来上がっている治療院は仕事も速いし深い治療ができるはず。当店も見直すべきトピックだなと痛感する。 その他にも、患者さんを口説く治療コミュミケーション術・成長する治療家セラピストになる方法・ゴールデンチームを作る方法など、広い範囲で成功する治療院の作り方を教えていただいた。全体的に、革新的な内容は無く、しっかり地道に成長していく指南書。しかし、治療家セラピストは読んでソンはしない。自分の基準を再確認するためにもオススメしたい。
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