溺れる市民 の商品レビュー

島田雅彦【著】

2023/08/29

本当は単行本で読んだんだけどブクログに単行本が登録されてなかったぁ。単行本の表紙の絵が好きだったから少し残念。
最初と最後でこんなに作風が違う作品があるのかという驚きを感じた。前半はなんてことない物語、中盤はほとんど官能小説、後半はちょっとしたミステリ、みたいな。個人的には後半にいくにつれて読み応えのある作品になっていくように感じて、読んでいて加速度的におもしろくなっていった。『君が異端だった頃』で一瞬にして心を掴まれた島田雅彦氏。他の本も読んでみたいけど、こういうときブクログの評価やレビューがすごく役に立つ。知ったばっかりの作家さんについては情報がないから何から借りたらいいかわからないし。芥川賞落選集という斬新なのを見つけたからそれで一気にいろいろ読んでみようかな。

2020/10/22

この作家はやはり面白い❗ 発想が面白いし、内容をしっかり伝えるだけの文章力も兼ね備えている。 短編集だがグイグイ内容に引き込まれる? 他人にオススメ出来るかは微妙だが、好き嫌いがハッキリ別れるタイプの作家か。 僕は断然好み❕ 他の作品もいっぱい??ぞ?

2013/07/11

芥川賞の落選作全集が面白かったのでこちらも購入。
『初級篇』『中級篇』『上級篇』に別れている、ちょっと珍しい構成になっている。
どれも面白いが、これを読みながらゲラゲラ笑っているのはちょっと人に見られたくないかもしれない……オナニーについての詳細な描写だったりするわけだしw

2013/04/18

変わった短編集だと思いながら、
おもしろく読んでたけど、
"中級編"になり、だんだんと、無理かも・・・な具合に。

引き込まれるような文章はいいけど、
一体わたしは何を読んでいるのだろう、、、、という気分になってきたため、途中で放り出す。最後まで読むのは無理でした。

2009/10/07

[novel]
13番目の｢燃えつきたユリシーズ」だけがちょっと浮いていると思ったら、これだけが前世紀に発表されてたのか。
ベテラン作家らしくどれも巧く書けていたけれど、シマダの本はワンテーマでもっと長く書いてあるほうが楽しめる気がする。
あ、オナニーについて詳しく描写してあったりするので電車やバスの中で読むときは注意が必要です。

2009/10/04

妄想ってそういうものなのか。
「妄想」って響きに嫌悪感を抱く癖があるのは私だけじゃないはず、
奥が深いっていうか、深いっていうより、、そこなし。