影踏み の商品レビュー
人の持つ業の深さが心に刺さる、連作短編集。
「ノビ師」と呼ばれるプロの泥棒、真壁修一。彼の中に住み、中耳から語りかける亡き弟。7つの短篇をたどり浮かび上がってくる彼らの過去は……切ない。人の持つ業の深さが心に刺さる、連作短編集。
zxc
主人公真壁修一は頭が良く、度胸があってそのくせ繊細。 いったいどう生きて、どんな人生を過ごしていくのか最後までわからなかった。 また、久子とこれからどうなっていくのかも答えが出ずに終わってしまった。 ただ修一の中にいる啓二が最後の答えなのかと思った。
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話としては、どんどん読めるのですが、死んだ双子の弟の声が最後までよくわかりませんでした。 最後どうなったのかもよくわかりませんでした。 ただ、話自体は真壁がどんどん解決してくれるので面白いです。
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⚫︎警察小説を書かしたらやっぱり上手い。 ⚫︎最初は弟の描写が鬱陶しく感じたが、慣れてくればたいしたことはない。 ⚫︎短編集になっていて、どれも地面師やら犯罪の玄人が出てきて面白い。異名がいいよね。 ⚫︎出てくる刑事もお行儀の良くない感じがまたリアルでね。
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D県警シリーズなど、警察を主人公にした小説が多い作者が、犯罪者を主人公に事件を追いかけていく異色の連作集。 きっかけは主人公が捕まった忍び込み事件。あまりにも早い警察の到着、忍び込んだ家で感じた殺意、しかし何も起こらなかった事件。きっと何かがある。そう確信した主人公はそれを追...
D県警シリーズなど、警察を主人公にした小説が多い作者が、犯罪者を主人公に事件を追いかけていく異色の連作集。 きっかけは主人公が捕まった忍び込み事件。あまりにも早い警察の到着、忍び込んだ家で感じた殺意、しかし何も起こらなかった事件。きっと何かがある。そう確信した主人公はそれを追いながら様々な展開に巻き込まれていく。 様々な事件と主人公を取り巻く人間関係。それがずっと絡み合っているので、連作短編でありながら、ずっと長編を読んでいるような錯覚に陥る。
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一話完結の短編集でありながら、通しでのストーリーも有り、連ドラみたい。短編としても、長編としても面白い。
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R5.11.27~12.16 (きっかけ) 妻が持っていた (感想) 過去横山氏の小説を読んで感銘を受けた覚えがあったのですが、今回はそこまででもなかった…。 文章は上手いし読みやすいが、この本は余り設定が好みでなかったのかもしれない。 ミステリとしての出来は悪くはないしよく...
R5.11.27~12.16 (きっかけ) 妻が持っていた (感想) 過去横山氏の小説を読んで感銘を受けた覚えがあったのですが、今回はそこまででもなかった…。 文章は上手いし読みやすいが、この本は余り設定が好みでなかったのかもしれない。 ミステリとしての出来は悪くはないしよく練られているとは思ったのですが、全体的にわざとらしさ?を感じて入り込めなかったです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
意味が分からない単語が沢山出てきた。ヤサとかバイとか、リューマチも専門用語? ヤサは自宅の事らしいけど、バイは調べても分からなかった。 全体的におっさん臭が強いが、嫌いじゃなかった。 守護霊が男臭さに水を差す(笑) こういう昭和の男臭い小説を書く人は少なくなっていくんだろうなーと思ったが、新しい時代の新しい男臭さが生まれるのだから杞憂か。 女の子の手紙は泣いた。
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連作短編集でした。 しっかりとミステリィだし、しっかりと読ませていただきました。 横山秀夫さんの小説は読み応えがありますね。
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私は面白く読めました。真壁が渋すぎる!泥棒なのになぜか味方しなくなってしまう。 亡くなった弟と協力して、事件解決してしまったり、ちょっとファンタジーな要素もあるけど、横山さんの作品らしく男臭さの詰まった一冊だと思います。
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