オイル・ジレンマ の商品レビュー
出版のタイミングがあまりにも悪かった本。2007以降の原油100ドル超の局面や金融危機、北米シェールガス革命など今となっては絶対に外せないトピックが含まれていないので読む価値はあまりない。ただ第二章の石油市場の未成熟さの指摘は一つの見方だと思った。
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★前半まで適度な入門書★年初に1バレル100ドルの大台に乗せたNY原油はいまや125ドルと、とどまるところを知らない。そこでやや古いが日経シカゴ支局長の本を。2005年に70ドル台を超え、異常な高騰だとしていた時期から書かれたが、状況はさらに突き進む。カナダ・カルガリーで見つかっ...
★前半まで適度な入門書★年初に1バレル100ドルの大台に乗せたNY原油はいまや125ドルと、とどまるところを知らない。そこでやや古いが日経シカゴ支局長の本を。2005年に70ドル台を超え、異常な高騰だとしていた時期から書かれたが、状況はさらに突き進む。カナダ・カルガリーで見つかったオイルサンドでカナダも資源大国の道を進む、米商品先物取引委員会(CFTC)が毎週発表する売買動向には石油会社がヘッジ目的で使う「実需」とヘッジファンドが投資で使う「投機」のデータが分かれて載っている、米エクソンモービル、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェル、英系BPのスリーシスターズなど石油メジャーはトヨタ自動車の一年分の利益を3ヶ月で稼いだほど巨大、ガスや電気と異なり石油価格には政府の認可はない、ベネズエラ、ボリビア、もちろんロシアなど資源外交を強める、などなど。石油、電気ともに儲からない川下(配送網)への投資は少なく脆い、というのは大規模停電のときにも聞いたが、その後改善されたのだろうか。
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読みやすく網羅的。中東に目が行きがちな資源問題を北米視点で整理している。石油を考える上で欠かせない1冊だと思います。
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石油業界にまつわる政治・経済・投資ネタを新聞タッチで書き上げた本。読みやすく、内容も2007年5月までアップデートされている。新聞記者だからこそ取材をしてまとめることのできる政治の裏話などが面白い。カナダのオイルサンドについては詳しく書かれており勉強になった。続編で排出権特集など...
石油業界にまつわる政治・経済・投資ネタを新聞タッチで書き上げた本。読みやすく、内容も2007年5月までアップデートされている。新聞記者だからこそ取材をしてまとめることのできる政治の裏話などが面白い。カナダのオイルサンドについては詳しく書かれており勉強になった。続編で排出権特集などを期待。
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