BG、あるいは死せるカイニス の商品レビュー
舞台設定が面白い。 深夜の学校で殺害された遥の姉・優子。 遥は死の真相を調べるうち、姉の死に「BG」が関係していることに気づく。 人間にとってはファンタジーだけど、実在する現象でもある。 生物の進化は神秘に満ちているし、いつかこういう世界が来ても不思議じゃないのかも。
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石持作品、好きでだいぶ読んだけど、 これは全然好みでなかった。 不本意ながら斜め読み。 なんだかなー
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石持浅海の本は初めてです。 なんてゆーか…、想像力がない作家だなぁと。 裏表紙には「前代未聞の舞台と驚愕の真相!」って書いてあるんだけど、…えぇ〜〜〜。。。どこが? 説明してほしい。 「前代未聞の舞台」っていうのは、「仮に人間が性転換する種だったとしたら」という前提の人間社会...
石持浅海の本は初めてです。 なんてゆーか…、想像力がない作家だなぁと。 裏表紙には「前代未聞の舞台と驚愕の真相!」って書いてあるんだけど、…えぇ〜〜〜。。。どこが? 説明してほしい。 「前代未聞の舞台」っていうのは、「仮に人間が性転換する種だったとしたら」という前提の人間社会。 うん、これはおもしろそう…と思って買ったんだけど。 ぶっちゃけ、ないわ〜…。 人間が性転換するっていうこと以外は、ほぼすべて、現実の人間社会と同じ。 性転換するのに、異性愛にもとづく結婚制度って…。 性転換するのに、現実の社会と同じ性別規範って…。 うんざりする。 「性転換する」ことが前提なら、社会はもっと全然違うものになっていていいハズ。…っていうか、なっているハズ。 あまりに想像力がなさ過ぎる。 そして、不勉強。 性別をテーマにして書くには、人びとが性別をどのように意味づけてきたのかとか、性別をどのように取り扱ってきたのかとか、に関する知識がなさすぎる。 ここ数十年かけて、さまざまな分野の研究者たちが明らかにしてきたことを無視しすぎてる。 社会は常に、それまでの歴史の結果として現れ出るものなのに。 人間が性転換をするということは、歴史がすべて変わる、ということなのに。 そんな社会が、今ある社会と同じ社会なわけないじゃん。 …とまぁ、言ってみたものの、性別っていうものは、あたしたちの生活と密接に関連しすぎていて、全然違う社会なんて、おそらく誰にも想像できないんだとも思うけど。 ただこの人はなぁ…、努力の欠片もなさ過ぎる。 そして、それでも、「驚愕の真相」がホントに驚愕だったら、まだマシだったんだけど。 どこに驚愕していいかわからないよ。。。 校長先生の年齢?! なんてゆーか…残念な結果です。
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※このレビューにはネタバレを含みます
読了、80点。ネタバレあり ** 流星観測に出かけたはずの高校生・西野優子が、深夜の学校で殺害された!美人で頭もよく、生徒たちの憧れの対象だった彼女が、なぜ、誰に殺されなければならなかったのか?優子の妹・船津遙は、姉の死に打ちひしがれるが、やがて彼女の死の謎を追い始める。辿り着いたキーワード「BG」が意味するものは?優子の死の謎が解けるとき、世界は―。驚くべき展開をみせる石持本格の極北。圧倒的支持に応え、待望のノベルス版登場。 「Book」データベースより ** SFミステリが読みたいという質問に対する回答で紹介された小説。 物語の中で人間は基本女性として生まれ、一部の優秀な女性のみ自然と性転換して男性化し、その男性と子供を作ることで世代を継ぐ、そういう非常にレアな設定。 設定からは石持さんの理系的なセンスが垣間見えますし、序盤に挟まる生物学的な講義も身近で非常に面白い。また序盤の女性しかいない世界観も個人的には面白く読むことが出来ました。 ミステリとしてもかなり上手く作り込まれており、その点も石持さんらしいロジックの展開が楽しめる、ある意味石持さんの良さが非常にバランスよく詰まった小説だと思います。 ただSF設定としては終盤の生物、科学的な説明がどうにも納得が出来ない部分があり、もう少し突っ込んだ形で描いてほしかったというのが個人的な不満となってます。 また、こちらも設定に関連する部分ではありますが、宮下小百合がどういう考えでBGへの転換を目指したのかが納得出来ない。 小百合と菜穂子はそもそも同性愛では堂々と付きあうことができず、かつどちらかが他の男性との性行を経て男性化した後に付きあうことを良しとしなかったので、BGになろうと決意したのですが、 優秀な男性に、つまりBGと性行して処女を捨てることは他の女性の比べて優秀な性質でもあるので、BGとなった小百合と性行した菜穂子も将来的には男性化してしまう可能性が非常に高い訳です。 この矛盾を非常に優秀、とされる小百合が気付かなかったのがどうにも納得できずに心残りの部分となりました。
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設定を飲み込むまでは、ちょっと「?」な状態が続くけど、 なかなか面白い世界でキレ者主人公が好きだから、 楽しく読めた。
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文章が読みやすい。さらっと読める。ミステリーというかSFだと思って読んだ方があってる。 推理はわりと飛躍してる。しかも、女子高生が勢いで突っ走ってるワケではなく不自然なくらい淡々と(その不自然さにも理由はあったけど)。でも面白い。思わず読まされてしまう。
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男よりも女が圧倒的に多い世界。ごく一部の女が優れた「男」になる。そんな設定のお話。おもしろいんだこれが
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舞台は生まれてくる人間は女性ばかりの世界。優秀な人間は成長してから男性に変化する。現代社会とは似ていても、結婚観・価値観が少し違う。 『扉は閉ざされたまま』がおもしろかったので読んだ。ミステリーというよりは、パラレルワールドを楽しむ感じ。
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姉が死んだのにやけに冷静に事件を分析する妹…。 一日で立ち直るとかすごいなぁ。 人間は生まれたときは女性で、大人になると男性化する、という設定が斬新でよかった。 それに因んだ仕組みのトリックだったので、満足。 ただ「扉は閉ざされたまま」のほうが好みではあったかな。
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まず世界観がぶっ飛んでいる。人類の全ては女性として生まれ、その中の一部の人間が後に男性化するという世界。こういう設定のミステリ、西澤保彦以外で初めて読んだかも。主人公たちの会話に抵抗を覚えながら読んだけど、続きが気になってしゃーないんで一気読み。あまりにも突飛な設定に囚われてしま...
まず世界観がぶっ飛んでいる。人類の全ては女性として生まれ、その中の一部の人間が後に男性化するという世界。こういう設定のミステリ、西澤保彦以外で初めて読んだかも。主人公たちの会話に抵抗を覚えながら読んだけど、続きが気になってしゃーないんで一気読み。あまりにも突飛な設定に囚われてしまって、いまいちミステリ面が身動きできていないような印象も受けました。それに、主人公含む登場人物たちの心理面の描写がいまいち。
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