現代の奴隷制 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
タイで性産業が産まれたのはベトナム戦争で米兵が大量にタイに進駐した結果だ。ベトナム戦争が終わった後もタイ政府は性産業を容認する。性産業は売春を不可欠であった。バンコクでは、性産業の地区を固定化して観光を推し進める。そこにはタイに進出した日本企業の従業員、観光客の買春のための地域がある。 この本は、復興したタイが自国民の女性ではなく、少数民族や隣国ビルマの女性を拉致や人身売買で供給していることを告発している。 ビルマの少女が性産業に人身売買される背景には貧困があり彼女らを食いものにする闇社会のシステムと政治家がいる。 著者は後書きでこう書いている。 「人身売買の背景にある政治的要因が未解決のままだからである。米国主導の資本主義グローバリゼーションと「対テロ」の進行自体が、人身売買の世界的拡大の背景にあることに注目する必要がある」
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旅行者の中では売春天国とも呼ばれているタイ。 その需要を満たす為に隣国ビルマ(現ミャンマー)から裏ルートで流れてくる少女たち。不法入国も金を渡せば、白になる。 売春を禁じる法律はあるものの、ないようなもの。 例え法律が適用されたとしても、売春に従事する女性だけを処罰する。買春し...
旅行者の中では売春天国とも呼ばれているタイ。 その需要を満たす為に隣国ビルマ(現ミャンマー)から裏ルートで流れてくる少女たち。不法入国も金を渡せば、白になる。 売春を禁じる法律はあるものの、ないようなもの。 例え法律が適用されたとしても、売春に従事する女性だけを処罰する。買春した側、売春させている側は何の処罰も与えられず、私腹を肥やすばかり。 金を渡せば不可能な事はないように思えてくる。タイ警察官による買春、汚職は本当に腐っている腐りきっている。 データが1994年頃と古いものの、現状は根本的には変わっていない。まずはミャンマーが内包する混沌を解決しないと、前に進まない気がする。 売買春問題は本当に底が見えない
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