テレビはインターネットがなぜ嫌いなのか の商品レビュー
10年前、まだテレビが盤石だった時代の本だが、今でも基本的な構図はあまり変わってない。 テレビ局は、なぜアメリカのように海外にコンテンツを売って儲けようとしないのか?「番組は死蔵することで価値が出る」との発言は衝撃的。 テレビ局にうなるほど金があったころなら、そういうバブル期のよ...
10年前、まだテレビが盤石だった時代の本だが、今でも基本的な構図はあまり変わってない。 テレビ局は、なぜアメリカのように海外にコンテンツを売って儲けようとしないのか?「番組は死蔵することで価値が出る」との発言は衝撃的。 テレビ局にうなるほど金があったころなら、そういうバブル期のような発想でやっていけたんだろうが、年々急激に萎んでいく市場を見てると、滅びるべくして滅びる人々だったとしか思えない。まあ、似たような失敗は頂点を極めたビジネスはおうおうにやってしまうことなんだろうが。 キー局と地方局とのずぶずぶの関係、NHKと民法の「二元体制」など、一読しただけで一般に知られているテレビの常識がいかに間違っているかがわかる良書。
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テレビ局は電波、すなわち映像を配信できるインフラを長年にわたって独占的に握ってきた。これに対して通信会社がブロードバンド回線で本格的な攻勢をかけてきた。 ブロードバンドで地上デジタル放送を配信できるようにするための詳細な計画がNTTによって立案され、総務省によって採用された。NT...
テレビ局は電波、すなわち映像を配信できるインフラを長年にわたって独占的に握ってきた。これに対して通信会社がブロードバンド回線で本格的な攻勢をかけてきた。 ブロードバンドで地上デジタル放送を配信できるようにするための詳細な計画がNTTによって立案され、総務省によって採用された。NTTの目標は2010年までに光回線3000万だったらしい。光、そんなにあるのか? ブロードバンドでのテレビ放送は通信会社の利害が一致した。 でも現在、孫さんは光の道で吠えているね。みっともない。 美智子さまの結婚式を見たい、というのがテレビの普及の始りらしい。 テレビの普及で映画産業は衰退した。いずれネットにテレビは飲み込まれ、衰退していくだろう。 テレビはつまらないもん、年末年始のばかばかしい番組。。 通信と放送の融合といいながら、結局政府はテレビ番組の力を借りて、インターネットを本格的な映像インフラにしようとしていただけ。
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若い著者で新書みたいな分量の割に楽しめた。政府・放送業者・通信業者・家電メーカー・芸能プロダクション・下請け会社。複数のアクターの思惑が絡む中でテレビ局の都合がいかに尊重されてきたか、そして今後どう変化していくかが見所。
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読んだ。 著者は日経コミュニケーションの記者。 タイトルのまんまの内容。 課題というか、問題は多い。
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わかりやすくまとまっていて、なるほどなるほどと言う感じ。 というか、この学年にもなって、 こういった本でなるほどなるほどとか言っていていいのかな? すごく不安にはなりますね。
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テレビ局の利権構造が簡潔にまとめられている。インターネットに参入するのをいやがるのはその利権構造が破壊されるためであると結んでいる。 ある意味当然のことなので、もう少しつっこんでくれるといいかな。
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テレビとネットの溝をレポートした本。テレビ番組以外をテレビに写すこと(たとえばゲーム機を接続して使用する)は‘画面を汚す’と表現することとか、ローカル局はキー局の放送を流すとお金が貰えるとかの話が面白かったですね。図書館予約数は0(07/04/09現在)です。
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単純に面白い。なるほどそういう見方もあるのか、と。地デジvsIPTVが今後どうなっていくのか、という答は本書にはないが「放送と通信の融合」が相当難しい局面にあることがよく分かる。この業界に少しでも係わっているなら読んでおいてもいい。
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ネットとテレビの融合が進まない事情をテレビ局側から分析しているが、日本のテレビ業界がここまで危機的状況とは思わなかった。
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