いのちのレッスン の商品レビュー
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新藤兼人氏(1912.4.22~2012.5。29)「いのちのレッスン」2007.5発行、著者95歳の時の自伝エッセイです。明治45年生まれですから、明治44年生まれの父のひとつ下、父は69歳で死亡、著者の強靭さはすごいなと思います。「ヨク」と「トク」にまみれて生きているとのことですが、長生きのコツの一つでしょうか~w。吉行淳之介の愛人の数には驚きましたが、新藤監督が3人の妻に先立たれたことにも驚きを禁じえませんでした。2番目の奥様(2人の子供が成人して離婚、数年後死去)は辛かったことと思います。 父の一つ年下です。新藤兼人さん、1912.4.22~2012.5.29。死別、離別、死別、3人の妻を失ったエッセイ風自伝記でしょうか。「いのちのレッスン」、2007.5発行、再読。1939年、27歳の時、最初の妻、久慈孝子23歳と結婚。31歳の時、妻孝子結核で没(27歳)。1946年、34歳で美代24歳と見合いし再婚。長男次郎、長女ぎんこ。39歳で乙羽信子と出会う。60歳の時、50歳の妻美代は家を出る(離婚)。1人で戸籍を立て、5年後55歳で没。66歳で、54歳の乙羽信子と結婚。信子、肝臓癌で没、70歳
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今年95歳の現役映画監督のエッセー。三人の妻を送り、現在はひとり暮らし。思索の時間は誰にもじゃまされたくない。同志である妻の乙羽信子さんの肉体は亡くなったが新藤監督の中で「よいお仕事をしてくださいね」と励ましてくれる。人間は真面目に生きること。人間としていかに生きるか、それには強...
今年95歳の現役映画監督のエッセー。三人の妻を送り、現在はひとり暮らし。思索の時間は誰にもじゃまされたくない。同志である妻の乙羽信子さんの肉体は亡くなったが新藤監督の中で「よいお仕事をしてくださいね」と励ましてくれる。人間は真面目に生きること。人間としていかに生きるか、それには強い心が必要だと・・。「人の心には弱さや醜さが渦巻いている。それを認めたうえで真面目に純粋に生きたい。95歳になった現在でも、わたしはそうつとめている。向上心を失いたくない」。なんと凄い言葉を吐く人なんだろう。これからも長生きで仕事してくださいと祈る気持ち。
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