自然再生のための生物多様性モニタリング の商品レビュー
本書も技術士試験勉強の一環で読んだ本。 本書でよくわかったことは、生物多様性は目的であり、対象であるということだ。持続可能な資源利用のための「生態系管理」が非常に大きなテーマとなり、生物多様性保存・回復のための手法として「自然再生」が位置づけられた。それを受けて、「自然再生推進...
本書も技術士試験勉強の一環で読んだ本。 本書でよくわかったことは、生物多様性は目的であり、対象であるということだ。持続可能な資源利用のための「生態系管理」が非常に大きなテーマとなり、生物多様性保存・回復のための手法として「自然再生」が位置づけられた。それを受けて、「自然再生推進法」が施行され、現在、新しい公共事業として、自然再生事業が行われている。その事業の指標は生物多様性であり、「生物多様性モニタリング」が必要となっている。 「生物多様性モニタリング」で大きな役割を果たすのは市民だと思う。実際、自治体で働いて思うのが、河川、公園、水路の管理者である自治体職員よりも、そこを使ってほたるをかえそうとしているボランティアの方や野鳥を観察をしている市民グループなど、そういった方々のほうがより自然に詳しいのだ。そういった市民を核にしながらどのように市民参加型の「生物多様性モニタリング」を行っていくのか。メリットとデメリット、デメリットに対する改善策がきちんと説明されていて、わかりやすかった。
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