再生したる！ の商品レビュー

加藤鉱【著】

2009/10/07

会社が倒産するとはどういうことか。
また、そうなるまで力を出せなかった現場は悲しい。
そうなる前にこのパワーが発揮できればと思うのだが
それができない理由の何かを叩き潰す必要があったができなかったということなんだと思う。

2009/10/04

管財人の重要性を思い知らされた一冊です。
窮境には原因と必然性があるし、再生にもステップがあることを学びました。

2009/10/07

従業員数、正社員約7,000名。契約社員3,100名にパート35,800名いた巨大流通グループ「マイカル」。負債総額はマイカル単体で1兆3,400億円、グループ全体で2兆円を優に超えていた。しかしマイカル従業員やイオン関係者、管財人たちによる奮闘の末、店舗閉鎖が当初の見込みの約半分で済み、従業員の減少に関しては更生計画後、自然減の社員2,000名、パート1,000名に留まることができた。マイカル倒産後、どのよにして再生されたのか、企業再生の舞台裏を初めて明かす。

2009/10/04

会社更生法による再生を目指した社長派とウォルマートとの提携を夢見て経営陣がそのまま経営に当たるため民事再生法適応を目指したそのほかの取締役たち。結局はウォルマートの支援は得られず、スポンサーとしてついたイオングループの条件は「会社更生法適用」。迷走する経営陣、混乱する現場。「マイカル破たん」が速報されるや何も知らされず対処法の指示もない現場の営業店には賞品を引き上げるため仕入れ先が大挙やってきます。マイカルの再生はなるのか…？緻密な取材に基づいた本で良質なドキュメントに仕上がっています。大沢商会や吉野家が２０年かかって更生計画を達成したのに比べ、１１年の計画を７年前倒しで完了しています。