私たちの幸せな時間 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
社会における階級で上部と下部という対極に位置する2人が不幸であるという点でつながっている。 不幸とはなんだろうか・・・そんなことを考えさせる作品。 生きていくうえでどう考えていきていくのかが大切かなど、人生について深く考えてしまいました。
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お隣、韓国にも死刑制度はあったわけか。切ない話。 折しも日本では東京拘置所の刑場公開があったばかり。考えさせられた。
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漫画版よりも複雑で分かりにくい部分もあったけれど、いろいろ考えさせられる話でした。映画版も見てみたいです。
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裕福な家庭に育ち、自殺未遂を繰り返すユジュン。 貧しさから犯罪を犯し、死刑囚となったユンス。 貧富の差よりも、親からの愛情に飢えている共通点から、ふたりは心の暗闇を昇華していく。 叔母のモニカ修道女とイ主任の存在も忘れられない。 文中には、考えさせられる言葉が詰め込まれている。 ...
裕福な家庭に育ち、自殺未遂を繰り返すユジュン。 貧しさから犯罪を犯し、死刑囚となったユンス。 貧富の差よりも、親からの愛情に飢えている共通点から、ふたりは心の暗闇を昇華していく。 叔母のモニカ修道女とイ主任の存在も忘れられない。 文中には、考えさせられる言葉が詰め込まれている。 半ばまでは退屈だったが、後半はあっという間に読んでいた。 翻訳は、蓮池薫さん。
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漫画が良くて読みました。原作の方が、もっとシビアだったな・・・。 たくさんのセリフに、泣かされそうになりました。 今まで読んだ本の中で1番、胸にくる言葉がたくさんあった作品だと思います。
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タイトルが気に入って手にした本 想像のタイトルから浮かんだ内容とは逆なものだと中旬読んでいて感じ、心が締め付けられるような気持ちになりました。 しかし、誰しもが持っている心の糧は愛するということだと本が教えてくれた そして、気に入っている一説 プラタナスの木は相変...
タイトルが気に入って手にした本 想像のタイトルから浮かんだ内容とは逆なものだと中旬読んでいて感じ、心が締め付けられるような気持ちになりました。 しかし、誰しもが持っている心の糧は愛するということだと本が教えてくれた そして、気に入っている一説 プラタナスの木は相変わらず残り少ない葉を一枚一枚落としている。人間もあんなふうに一年に一度、死んだように長い眠りにつき、また何事もなかったように起き上がれたら、どんなにいいだろう。深い眠りから覚め、薄緑色の新芽とピンク色の花を咲かせることからすべてを始められたら、どんなに・・・。 こんな気持ちの持ち主だった、ユジュンだったが死刑囚との出会いから愛を学びとり、命を学んでいく。 人との関わりから人を許せる寛大な心の持ち主に変わっていく。 簡単に「分からない」で済ましていることに向き合う勇気をくれた本でした。
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何度も自殺を繰り返した裕福な生まれの元歌手ユジョンが、刑務所を慰問する叔母である修道女モニカによって、殺人を犯し死刑囚となったユンスと出逢います。 ユンスの生まれてからの短い手記と、ユジョンの語りで綴られていくユジョンの過去、そして、今。刑務所の面会室で週一回話をするだけの二人の...
何度も自殺を繰り返した裕福な生まれの元歌手ユジョンが、刑務所を慰問する叔母である修道女モニカによって、殺人を犯し死刑囚となったユンスと出逢います。 ユンスの生まれてからの短い手記と、ユジョンの語りで綴られていくユジョンの過去、そして、今。刑務所の面会室で週一回話をするだけの二人の時間は、互いの心を癒し変化を遂げていきます。 この形の話のパターンは決まっているとはいえ、やはり、読んでいくと日々の自分の行動や、考え方を見つめなおすいい機会になったと思います。
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電車やバスの中で本を読んでいて、思わず涙を流しそうになった本は初めてだ。そういった公共の場で、例えば面白いエッセイなんかを読んでいて、笑いが止められずに思わず吹き出したことは何度もある。でも、 涙は大抵、自分でコントロールできる。なのに、この本は開く度に、毎回毎回、涙を見せないよ...
電車やバスの中で本を読んでいて、思わず涙を流しそうになった本は初めてだ。そういった公共の場で、例えば面白いエッセイなんかを読んでいて、笑いが止められずに思わず吹き出したことは何度もある。でも、 涙は大抵、自分でコントロールできる。なのに、この本は開く度に、毎回毎回、涙を見せないようにするのに必死にならなくてはいけなかった。久しぶりに、胸が締めつけられるような感覚に陥った。 読み始める前は、どうせ死刑囚とそこに訪れる女性の恋物語だろうと思っていた。また「泣かせる」韓国の物語に違いない、と。でも、どうやらその予想は大いに裏切られたらしい。 この小説が扱っているのは、多分そんな単純なものではなくて、現在の韓国社会が抱えている問題であったり、もっと根源的な「愛」の意味だったりする気がする。もちろん死刑制度の是非というのも大きなテーマかもしれないが、それよりもっと深いところで「生」の意味を突きつけられる物語であった。私の場合は、多少韓国という社会について興味があったから、余計にこの小説が現実味を帯びたような気もする。急成長を遂げる社会に生じる様々な矛盾。韓国のポップカルチャーに湧く私たち日本人が見ていない韓国の現実がここには描かれている気がした。キリスト教が絡んでくるがゆえに、多少日本人にとって理解しがたい部分もあるかもしれないが、それでもここで語られる「許す」という行為に、多くのことを考えさせられるし、「許す」というある種非常に宗教的な言葉の意味も、ストーリーの中で感覚的に理解できる。「知っている 」「知らなかった」そんな言葉の意味も、改めて考えなければいけない、そう思わせてくれるような作品だ。 本当に、久しぶりの感動作。この作者のプロフィールにも興味を持った。ぜひもう少し他の著作を読んでみたい。 (2007年10月8日)
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