当確への布石 の商品レビュー
選挙小説ミステリー。補選選挙に立候補した人気コメンテーター(大学の教授)はゼミの教え子他支援者の後押しで選挙活動を始めた。しかし、活動をかく乱する者が現われた。本当の支援者なのか?只のかく乱者なのか?犯罪者と被害者の確執を交え、展開は二転三転する。最後に落選はしたが、その裏側の未...
選挙小説ミステリー。補選選挙に立候補した人気コメンテーター(大学の教授)はゼミの教え子他支援者の後押しで選挙活動を始めた。しかし、活動をかく乱する者が現われた。本当の支援者なのか?只のかく乱者なのか?犯罪者と被害者の確執を交え、展開は二転三転する。最後に落選はしたが、その裏側の未来の当確への展望を読み取る事で、ミステリーたる布石を感じ取った。
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私立大学で教鞭をとり、犯罪被害者救済活動を続けてきた大原奈津子は、 衆議院統一補欠選挙東京6区への出馬を決める。 前議員の田所孝夫がセクハラ事件を起こし、その失職に伴う補選だった。 そんな折、元犯罪者の顔写真や所在等を記したビラを撒いて騒ぎを起こしていた 「凶悪犯罪抑止連合会」と...
私立大学で教鞭をとり、犯罪被害者救済活動を続けてきた大原奈津子は、 衆議院統一補欠選挙東京6区への出馬を決める。 前議員の田所孝夫がセクハラ事件を起こし、その失職に伴う補選だった。 そんな折、元犯罪者の顔写真や所在等を記したビラを撒いて騒ぎを起こしていた 「凶悪犯罪抑止連合会」という実体不明の団体から奈津子宛てに、推薦状が届く。 不審な団体からの支持は選挙を不利にするため、 奈津子は、教え子の夫で元刑事の平澤栄治に相談する。 栄治は抑止連の正体を突き止めるべく、捜査を開始した。 選挙を知り尽くした策略家・森崎啓子や、 抑止連との関係を書きたてる雑誌記者・井端純平のキナ臭い動きに 翻弄されながらも、栄治の捜査によって補選のカラクリが見えてくる…。 選挙と、その周辺に渦巻く数々の策謀。さまざまな人物の思惑が交錯し、 それぞれの企みが絡み合うなか、開票日が近づく。 第5回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作。
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選挙に関して怪しい動きをする人物を調査するにあたって、普通公安に頼まないよね。まあ彼は退職してたわけだが。そこの違和感が最後まで抜けなくてなんかちゃちいストーリーに感じてしまった。あと、まったく重要でない通りすがりの登場人物の名前を唐突に出しすぎ。本筋に関係ないだろソコ、みたいな...
選挙に関して怪しい動きをする人物を調査するにあたって、普通公安に頼まないよね。まあ彼は退職してたわけだが。そこの違和感が最後まで抜けなくてなんかちゃちいストーリーに感じてしまった。あと、まったく重要でない通りすがりの登場人物の名前を唐突に出しすぎ。本筋に関係ないだろソコ、みたいな。
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そもそも題材からして「ん?」と引っ掛かる。選挙でミステリが成立するのか、と。意欲的ではあるけれど結構淡々とストーリーが進んでしまうのが残念。でもラストの展開は予想できなんだ。そうかそれで「布石」なのか。
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タイムリーなテーマだし、多くのメディアで賞賛してあるので、ほのかな期待を抱いて読んでみたけど、やはり新人は新人だった。全編を改稿したらしいが、それでも筆致は堅苦しいだけでまるで面白味がない。小説というよりは、“選挙日誌”を読まされている感じ。「棒読み」ならぬ「棒書き」のごとく、作...
タイムリーなテーマだし、多くのメディアで賞賛してあるので、ほのかな期待を抱いて読んでみたけど、やはり新人は新人だった。全編を改稿したらしいが、それでも筆致は堅苦しいだけでまるで面白味がない。小説というよりは、“選挙日誌”を読まされている感じ。「棒読み」ならぬ「棒書き」のごとく、作品全体が無表情で無感情。ストーリーに持続性がなく、どこで中断しても、どこを斜め読みしてもなんら支障はない。誰が主人公かわからないほどキャラは希薄で、それぞれに強弱がつけられていない。選挙戦の裏側を描くのかと思いきや、専門的なエピソードはほとんどなし。今回の参院選にぶつけて出版したいがために選出したんじゃなかろうかと勘繰りたくなるほどの出来の悪さに辟易した。
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補欠選挙に出馬した女性大学講師の選挙戦を中心として、裏表の様々な駆け引きがリアルに描かれていて非常に楽しめた。同時期このミス大賞の「ブレイクスルー・トライアル」や「シャトゥーン」よりも頭一つ二つ三つ抜きん出ている。今後に大いに期待。
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