ミステリーのかげにペットあり の商品レビュー

赤木かん子【編】

2023/01/28

　赤木かん子のミステリーセレクション第八巻のテーマはペット。たった三作とはいえ、ペットとミステリーの関わり方としてはどれも異なるパターン。ミステリーの世界の豊かさを感じた。

■エドワード・Ｄ・ホック『マフィアの虎猫』
　マフィアの猫を盗む話なわけだが、盗んで何をしたかったのかというところがポイントで、まあつまんないこと言うと「そんなうまくいくかな〜」とは思うものの、台詞回しや社会背景など裏社会モノらしい雰囲気が楽しめて、そういうのが好きな人は好きだろうなと思った。

■柴田よしき『正太郎とグルメな午後の事件』
　猫の正太郎とチャウチャウのサスケ（関西弁）が飼い主たちの取材旅に同行しながら事件を解決する。オチまでついてよろし。

■芦原すなお『おとといのおとふ』
　最後は、人語を話したり推理をしたりというようなファンタスティックな活躍こそしないものの、絵に描いたような忠犬が登場。タイトルの謎も、わかるとほっこり。

2011/09/19

子供にも楽しめるミステリー集。
この巻は、「動物がからんでくるミステリー」の話。

おとといのおとふ。。。ちっとも意味が分からない言葉で、何かと思った。
「ミミズクとオリーブ」に載っている他の話も読んでみたい。

「マフィアの虎猫」　エドワード・Ｄ・ホック
「正太郎とグルメな午後の事件」　柴田よしき
「おとといのおとふ」　芦原すなお