ミステリーはミステリーを呼ぶ の商品レビュー
赤木かん子ミステリーセレクション第五巻は、「日常生活の謎」がテーマ。 ■島田荘司『IgE』 赤木さんの前書きで「ホームズタイプの名探偵」と紹介されている御手洗潔が主人公。私は初めて読んだ。凡人の友人、石岡君もいて、確かに。平成三年という舞台が懐かしいような新鮮なようなで面白...
赤木かん子ミステリーセレクション第五巻は、「日常生活の謎」がテーマ。 ■島田荘司『IgE』 赤木さんの前書きで「ホームズタイプの名探偵」と紹介されている御手洗潔が主人公。私は初めて読んだ。凡人の友人、石岡君もいて、確かに。平成三年という舞台が懐かしいような新鮮なようなで面白かった。 ■鮎川哲也『クイーンの色紙』 一九七七年に来日したというエラリー・クイーン(のダネイのほう)のサイン色紙をめぐるささやかな事件。クイーンはもちろん大好きだが、泡坂妻夫などを輩出した雑誌幻影城の編集長島崎博氏も登場、その他の人物ももしかしたら実在人物なのかもしれないけど私にはわからない。 エッセイ風な語り口で作者自身も登場するのだが、「鮎川さんはうっかりもの」とご自身のそういうところをポイントに持ってくるあたり、好感度高し。初読みでした。
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IgEはワトソン君が語り手になって話を進めるというのはホームズからのまさに王道と言うべきものだろうけども、その王道を心地よく読める作品。しかし短編というよりは中編で、半身浴で読んでいたらすっかりのぼせてしまった…。それだけ面白かった。クイーン好きならにやにやしながら読めちゃうでしょう「クイーンの色紙」は、私にはこの話が古いというか私の入れない世界だという感じはするけれども、さらっとした謎解きと不思議な一人称の体が好みだった。ミステリー小説の大御所を題材にしてミステリーを書いてしまうセンスがすごい!クイーン関連作品もっと読みたいなあ…。ミステリ・リーグも懐かしい。
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子供にも楽しめるミステリー集。 この最初の巻は、「日常の謎」の話。 鮎川さんの、三番館のバーテンシリーズは、他も読みたいと思う。 「IgE」島田荘司 「クイーンの色紙」鮎川哲也
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