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ミステリーは仕事する の商品レビュー

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2022/10/15

 赤木かん子さんの児童向けミステリーセレクション、第三巻のテーマは「働く女性」。このテーマで、刊行は二〇〇七年と聞くと、その頃の価値観なんて古すぎるよーというほど昔でもないけれど、今と同じでは決してないだろうなあと、どこか身構えるような気持ちで臨んでしまった事実は否めない(セレク...

 赤木かん子さんの児童向けミステリーセレクション、第三巻のテーマは「働く女性」。このテーマで、刊行は二〇〇七年と聞くと、その頃の価値観なんて古すぎるよーというほど昔でもないけれど、今と同じでは決してないだろうなあと、どこか身構えるような気持ちで臨んでしまった事実は否めない(セレクトされる小説はさらに前に書かれているわけですし)。  ところがどっこい、読み終わってみて第一の感想は、まるで昔の女友達と久しぶりに会って「最近どうよ〜?」と近況報告をさんざんし合ってきたあとみたいな、楽しい充実感を得られた!ということ。特に二作目なんてSFなのに、「みんな色々あるよねえ」とすっかり同志の気分。ミステリーだということすら忘れた(これ第二巻の感想でも書いたな)。 ■加納朋子『月曜日の水玉模様』  一昔前のお仕事ドラマっぽい。といっても最近そういうドラマを見ていないので、今もこういう感じなのか、もはや一昔前感しかないのか、ちょっとわからない。 ■松尾由美『なぜ、助産婦に頼まなかったのか?』  バルーン・タウンシリーズという連作のうちの一作らしい。バルーン・タウンとは未来(といっても昔にとっての未来で、どうも今頃のことっぽい)のトーキョーにある特別区で、赤ん坊は病院に預けて人工子宮から産まれるようにするのが当たり前という社会において、敢えて妊婦となって自分で出産したいという女性のために作られた、塀に囲まれた町のこと。これだけで盛り沢山なのにさらにミステリーで、しかも謎を解く鍵となるキーワードもなかなか攻めてた。連作のその他も読むぞ。

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2013/10/27

1.月曜日の水玉模様(加納朋子) 2.なぜ、助産婦に頼まなかったのか(松尾由美) 赤木かん子氏編の働く女性のミステリ。 加納朋子氏の「月曜日の水玉模様」は陶子さんシリーズで、既読でした。 でも覚えていたのはわずかで、こんなストーリーだったっけ?と改めて楽しめました。 陶子さんは...

1.月曜日の水玉模様(加納朋子) 2.なぜ、助産婦に頼まなかったのか(松尾由美) 赤木かん子氏編の働く女性のミステリ。 加納朋子氏の「月曜日の水玉模様」は陶子さんシリーズで、既読でした。 でも覚えていたのはわずかで、こんなストーリーだったっけ?と改めて楽しめました。 陶子さんはホントに素敵な女性です。 同じ路線を使っているのに、私は萩君みたいな魅力的な(?)男性との出会いはなかったなあ(笑)。 松尾由美氏の「なぜ、助産婦に頼まなかったのか」は初めてで、変わったタイトルにまず興味をひかれ、その近未来(?)の設定がなかなかおもしろかったです。 女性にとっていいのか悪いのかわかりませんけど。 ミステリとしては今ひとつかなあ。

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2012/02/09

シリーズのほかのに比べて少うしパンチにかける…かな?加納朋子さんの独特の読みやすさはいつも変わらなくて好きです。バルーン・タウンを題材にした話は絶対にどこかで読んだことがあるんだけれどもこれではなかった…思い出せない…なんだろう。気になる。働く女性というテーマにしたことで見えてく...

シリーズのほかのに比べて少うしパンチにかける…かな?加納朋子さんの独特の読みやすさはいつも変わらなくて好きです。バルーン・タウンを題材にした話は絶対にどこかで読んだことがあるんだけれどもこれではなかった…思い出せない…なんだろう。気になる。働く女性というテーマにしたことで見えてくる人間模様も非常に興味深いです。

Posted byブクログ

2011/08/11

子供でも楽しめるミステリー集。 この巻は働く女性がテーマ。 といっても、2編しか入っていないけど。 加納朋子さんは、既に読んでいたモノなので再読になった。 なかなか好きなシリーズの最初のストーリー。 なので、続きの話も読みたくなった~再読予定。 松尾由美さんは、初めて読んだ。...

子供でも楽しめるミステリー集。 この巻は働く女性がテーマ。 といっても、2編しか入っていないけど。 加納朋子さんは、既に読んでいたモノなので再読になった。 なかなか好きなシリーズの最初のストーリー。 なので、続きの話も読みたくなった~再読予定。 松尾由美さんは、初めて読んだ。 妊婦や出産が話の中心。 子供だけでなく、男性も身近ではないコト。 でてくる名称とか、子供が読んで、わかるのかな~でも、わからなくても読んじゃって、後々知識が追い付いていくんだよね、とも思う。 「月曜日の水玉模様」加納朋子  →同タイトルでシリーズが文庫本にまとまって既刊 「なぜ、助産婦に頼まなかったのか?」松尾由美  →北森鴻さんの「なぜ絵版師に頼まなかったのか」は読んだことがある。    本家の「なぜエヴァンスに頼まなかったのか?」は    ミステリー作家がもじったタイトルをつけたくなるくらいの話なのか?    読んだことがないので、もじりタイトル2つめを読んで、ちょっと興味がわいた。  

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