どきどきフェノメノン の商品レビュー
ちょっと変わった大学院生・窪居佳那の「どきどき」を求める毎日。ラブぷらすミステリィ。 推理する対象が自分だったり、登場人物が非常にいいキャラをしていたのが面白かった。 主人公は酒癖が悪く、飲みすぎると記憶が飛んでいつの間にか思いもがけない事態になってたりする。なので自分が如何...
ちょっと変わった大学院生・窪居佳那の「どきどき」を求める毎日。ラブぷらすミステリィ。 推理する対象が自分だったり、登場人物が非常にいいキャラをしていたのが面白かった。 主人公は酒癖が悪く、飲みすぎると記憶が飛んでいつの間にか思いもがけない事態になってたりする。なので自分が如何にしてこのような状況になったのかを推理したりする。また主人公の後輩の人形オタクの水谷、最初はどうでもいい奴だと思ってたけどなかなか面白い奴。いい味出してくれた。 読んでいくうちにところどころで思わずプッと吹きだしてしまう表現があったりで、すらすらと読むことができる。そのうえ読み終わった後になんだか不思議な感じになる。なんかにっこりしてしまう。そんな話。 ただ装丁は新書よりパステリグリーンだった単行本の方が良かったかも。ピンクでささきすばる氏の絵も可愛いけれど。
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総評:中の上の上 ひと言でゆーと、「うまい」になると思う。最後まで話の方向性が見えなかった。カタルシスが消化不良気味に感じるケド、それがうまいコトどきどきに繋がっている。どきどきにもそれぞれ種類があって、それが全部ちゃんととこっちに伝わってくる。 この本が「ライトな」に分類さ...
総評:中の上の上 ひと言でゆーと、「うまい」になると思う。最後まで話の方向性が見えなかった。カタルシスが消化不良気味に感じるケド、それがうまいコトどきどきに繋がっている。どきどきにもそれぞれ種類があって、それが全部ちゃんととこっちに伝わってくる。 この本が「ライトな」に分類されるかは分かんないケド、「ライトな」部門に慣れすぎている身としては、絶対数として確実に少ないであろう女性の一人称視点なのに、かなりあり得ないぐらい主人公にシンクロできた。 最後はもうちょっとしこたまに殴り倒して欲しかったケド、失神に至る一連の負のコンボと水谷の気味悪さっぷり、そしてどーしても拭えないカタルシスの消化不良感が、またよくも悪くもどきどきに繋がっている。この言い表しようのないもどかしさが練を揺さぶったって意味で好評価。 くそ、未だになんか落ち着かねぇ。
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文庫版がとうとう出ました。 ミステリ小説のような恋愛小説です。謎は自分のことだったり、まわりの個性豊かな人間たちのことだったり。おもしろいのは主人公の周りにいろいろな男性がいるんだけど消去法で消えていき最後に残る人物が好きなる人ということ。まるで犯人みたい(笑)おもしろかった。
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