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日本人を元気にするホンモノの日本語 の商品レビュー

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2014/04/06

 ホンモノの日本語という言い方が面白いですね。日本語なんて、日本人だったら、誰でもそれほど意識しないで使っているのに、これにホンモノとニセモノがあるなんて言われると、何だか急に、書いたりしゃべったりするのが怖くなる。  でもこのお二人は、それくらい自分の扱う言葉に、魂を込めて表...

 ホンモノの日本語という言い方が面白いですね。日本語なんて、日本人だったら、誰でもそれほど意識しないで使っているのに、これにホンモノとニセモノがあるなんて言われると、何だか急に、書いたりしゃべったりするのが怖くなる。  でもこのお二人は、それくらい自分の扱う言葉に、魂を込めて表現しているのだろう。  悪い言い方をすると、二人の雑談がそのまま収録されている。この本を読んで、例えば自分の言葉を美しくしようとか、言葉の力をつけようとか、そういうハウツーを期待すると、当然裏切られてしまう。  でも、雑談だから価値がないという意味ではもちろんない。二人の魂に触れることで、きっと、自分の表現を見直すきっかけとなる。  言葉の力というと、言葉を使いこなす能力のように感じるが、そうではなくて、言葉自体がもっている力、表現力、可能性を言っているのだろう。私たちは日本人だから日本語だが、日本語に限らず、言葉の力を引き出すのは、間違いなく自分自身である。  この本をきっかけにして、お二人のほかの著作にあたってみると、さらに深いところが読めそうである。

Posted byブクログ

2009/10/04

秀穂さんが、つーかーに大岡さんと交わしている題材を、私はほとんど読んだことがないから、ちっとも輪に入れなくって、秀穂さんのような幸せな時間にはならなかった。知らない方にお会いして、輪には教養不足で入れなかったけれど、楽しそうなお二人を見ていて、私もちょっと中身を知りたいなと思いま...

秀穂さんが、つーかーに大岡さんと交わしている題材を、私はほとんど読んだことがないから、ちっとも輪に入れなくって、秀穂さんのような幸せな時間にはならなかった。知らない方にお会いして、輪には教養不足で入れなかったけれど、楽しそうなお二人を見ていて、私もちょっと中身を知りたいなと思いました・・っていう感想です。 とりあえず、印象に残ったお名前のメモを取っておきましょう。 紀貫之:はじめて日本語でエッセイを書いた人 夏目漱石:これなら、自分でも書けると思われた。 正岡子規:易しい言葉で普段の気持ちや論理を語れるようにした。 松尾芭蕉:人々を組織して大勢の人に読まれた。 幸田露伴:文豪だと思う。 詩人 谷川俊太郎 金子光晴 エリュアール 美術家? 岡倉天心 私が読んだことがあるといえば、漱石先生。 明治生まれの祖父の話と相まって、子供の頃に明治の町並みやしぐさや着物や乗り物を想像しながらよく読んだ。 これなら書ける?まさかまさか。読んでいるだけで、言葉の風景が、これほど微細鮮明に心象映像に成り変る文は、 なかなかありません。ただし、しみったれ主人公は、好みじゃありませんでしたが。 あと、初めて高知へ行った直後、図書館で土佐日記を懸命に読んだことがある。 どうしてそんな行動に走ったのかは忘れてしまったけどね。

Posted byブクログ

2013/04/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

金田一秀穂氏と大岡信氏という日本語については右に出るものがいないという夢の2人の対談集。・・の割には、さらっと読めちゃったので、ちょっと肩透かし?単行本というより、週刊誌または月刊誌に特集で組まれている感覚だったかもしれない。一番問題だなと思ったのは、対談の日時が明示されてないこと!! 生まれて初めて読者カードを送って、その旨書いておいた。

Posted byブクログ