禁じられた楽園 の商品レビュー
精神的な恐怖に満ちた幻想ホラー小説。 天才芸術家、熊野、烏、野外美術館と、これでもかと要素を並べてミステリ要素もあって、最後はいつも通りに破綻して終わる恩田陸的オープンエンド、かと思いきや、それなりに閉じてハッピーエンド的だったのが意外。 まあ、疑問点はいっぱい残るのですが、そこ...
精神的な恐怖に満ちた幻想ホラー小説。 天才芸術家、熊野、烏、野外美術館と、これでもかと要素を並べてミステリ要素もあって、最後はいつも通りに破綻して終わる恩田陸的オープンエンド、かと思いきや、それなりに閉じてハッピーエンド的だったのが意外。 まあ、疑問点はいっぱい残るのですが、そこも含めて不気味だなっ、てことで。
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個人的ホラー特集も、今年はこれで最後くらいかな。で、さすが恩田陸ってことで、本作は締めには十分楽しめる内容でした。ミステリと捉えると、広がった風呂敷が回収しきれていない不全感を覚えなくもないんだけど、ホラーとなると、むしろ謎は残って当然ってところか。終始不穏な雰囲気が漂っていて、...
個人的ホラー特集も、今年はこれで最後くらいかな。で、さすが恩田陸ってことで、本作は締めには十分楽しめる内容でした。ミステリと捉えると、広がった風呂敷が回収しきれていない不全感を覚えなくもないんだけど、ホラーとなると、むしろ謎は残って当然ってところか。終始不穏な雰囲気が漂っていて、でも怖いもの見たさで頁を繰る手が止まらないみたいな、ストーリーテリングの妙を堪能させて頂きました。
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初めて500P超えの長編を読みました。 個人的には恩田さんの作品の中で2.3番を争うほどいい作品だったと思います。 内容はかなりと言っていいほどホラー 夜に読むとゾクッとして不安になるような内容で ホラー好きな方は読み応え◎ 最後は他の方も言っている通り 抽象的すぎて一瞬?と...
初めて500P超えの長編を読みました。 個人的には恩田さんの作品の中で2.3番を争うほどいい作品だったと思います。 内容はかなりと言っていいほどホラー 夜に読むとゾクッとして不安になるような内容で ホラー好きな方は読み応え◎ 最後は他の方も言っている通り 抽象的すぎて一瞬?となりますが 読んで後悔しない作品だと思っています。
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気持ちが悪かった。嫌悪感だけをひたすら感じさせられる。それがら恩田さんの凄さなのかと思います。 ただ結末が、あっさりでこんなパターンかなと言うのが読めてしまった。ので、ほんと嫌悪感だけを味わされた気分です。
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恩田陸の本は出てくる人全てが主人公なきがする。だからまとめようとしても1人を焦点当てるとしても核となる人も必要で文章が長くなる。簡単にまとめる事ができない。 隕石が山に堕ちそこから負が始まった。 芸術家がたくさん生み出したのは隕石のおかげで、隕石はその能力をまた取り込む。 そこか...
恩田陸の本は出てくる人全てが主人公なきがする。だからまとめようとしても1人を焦点当てるとしても核となる人も必要で文章が長くなる。簡単にまとめる事ができない。 隕石が山に堕ちそこから負が始まった。 芸術家がたくさん生み出したのは隕石のおかげで、隕石はその能力をまた取り込む。 そこから事件が起こり、その隕石をプラスにする事で悲劇が終わる いい終わり方でこういうホラーは好きかも知れない
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もしかしたら前に読んだことあるかもしれない 500ページ超の作品、字がちょっと小さい 新装版が出ているようですが字のサイズとか改善 されてるのかな? 有名なアーティストが帰国し日本の大学で学んでいる そのアーティスト絡みの話 同じ講義を受けている男 モノ造りの女 広告代理店の男を...
もしかしたら前に読んだことあるかもしれない 500ページ超の作品、字がちょっと小さい 新装版が出ているようですが字のサイズとか改善 されてるのかな? 有名なアーティストが帰国し日本の大学で学んでいる そのアーティスト絡みの話 同じ講義を受けている男 モノ造りの女 広告代理店の男を追う彼女と友達 の話が交互に展開される そして・・・ 終盤は意外な展開でした
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禁じられた楽園、その背徳的なタイトルと装丁に惹かれてキャッキャと手に取った1冊。 感受性豊かで朴訥な青年が、美しくも不吉な芸術家に出会う。 冒頭からワクワクが止まらない設定。その後の登場人物達も魅力的で今後どのように物語に絡んでくるのかドキドキしながら読み進めていった。この恐怖...
禁じられた楽園、その背徳的なタイトルと装丁に惹かれてキャッキャと手に取った1冊。 感受性豊かで朴訥な青年が、美しくも不吉な芸術家に出会う。 冒頭からワクワクが止まらない設定。その後の登場人物達も魅力的で今後どのように物語に絡んでくるのかドキドキしながら読み進めていった。この恐怖にはどんなカラクリがあるのか。黒幕は一体誰なのか。 最後まで読んで気がついた。これミステリーじゃなくてホラーファンタジーだった。 いやぁ私が悪いんだけどさぁ、、なんか序盤のワクワクが凄かった分、消化不良感が否めない。
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恐怖の記憶でさんざん痛めつけられて、至上の愛で救われる話。無償の愛をくれる母,姉は強かった。 姉が、自分が弟を心配するのは支配したがってるのかな?と感じるくだり。→そう感じるとき、あるある。私は母だけど。
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素敵な世界だった。むせかえるような恐怖。 謎解きじゃなくて、世界にひたる物語だったから、最後、??ってなったけどまあいっか、と思った。卵の石らへんから、無重力のなか意識だけで進むような感覚?になって、それが最後、ぱっと現実に戻って、健や香織もほんとに普通になってたから、それまでの熊野での体験が夢とか幻想とか意識だけのように感じられて、いい世界だな、と思った。
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天才美術家に招かれた平口捷は巨大な野外美術館を訪れた。そこには奇妙な美術作品と得体の知れない恐怖が待っていた。幻想ホラーの超大作である。幻想的で不思議な怖さに引き込まれてしまうだろう。
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