大統領特赦(上) の商品レビュー
政界の元フィクサーがもつ巨額の価値を持つソフトウェアを巡って追われる様を描く。話としてはおもしろいが、後半から結末があっさりし過ぎていて残念。
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この人の本は大好きだが、トリック・アドベンチャー性に富んでいるものとそうでないもの、つまり当れと外れがはっきりしているように思う。本書はどちらかといえば当りのほう。一気に最後まで読ませてしまう本だった。
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「最後の陪審員」の方を先に読みましたが、本国での出版は、「大統領特赦」の方が後だったようです。偵察衛星をめぐるスキャンダルで禁固刑に処されていた男、ジョエル・パックマンは、選挙で大敗を喫し、退任するアメリカ大統領からの特赦を受け、6年ぶりに自由の身となった。彼は、イタリアに移され...
「最後の陪審員」の方を先に読みましたが、本国での出版は、「大統領特赦」の方が後だったようです。偵察衛星をめぐるスキャンダルで禁固刑に処されていた男、ジョエル・パックマンは、選挙で大敗を喫し、退任するアメリカ大統領からの特赦を受け、6年ぶりに自由の身となった。彼は、イタリアに移され、新たな名前と身分を得る。だが・・・。感想は下巻読了後に。
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どうしたグリシャム。 超訳から新潮に復帰して、久しぶりに手にすることが出来たのですが。。。。 ノンストップ・スリラーが売りのはずのグリシャムですが、渋滞とまでは言わないにしても、速度制限遵守の作品です。まあ、リーガルスリラーでないので、少々気になってはいたのですが。 その上、きっ...
どうしたグリシャム。 超訳から新潮に復帰して、久しぶりに手にすることが出来たのですが。。。。 ノンストップ・スリラーが売りのはずのグリシャムですが、渋滞とまでは言わないにしても、速度制限遵守の作品です。まあ、リーガルスリラーでないので、少々気になってはいたのですが。 その上、きっと最後にはどんでん返しをやってくれるだろうと期待していたら、不発の花火のように大人しく終了。あらら。。。見事な肩透かし 期待が大きかった分、評価は下がって星二つ。
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CIAの陰謀によって世界各国の諜報機関に追われる男の逃亡劇、という、けっこうベタなストーリー。そのサスペンス的な部分も結構ベタで、驚いたりハラハラするような展開はまったくなかったのだけれど、主人公のバックマンが、イタリアのボローニャに潜伏するくだりが、かなり面白かった。 バック...
CIAの陰謀によって世界各国の諜報機関に追われる男の逃亡劇、という、けっこうベタなストーリー。そのサスペンス的な部分も結構ベタで、驚いたりハラハラするような展開はまったくなかったのだけれど、主人公のバックマンが、イタリアのボローニャに潜伏するくだりが、かなり面白かった。 バックマンは、自分がどこにいるのかも知らされず、もちろんイタリア語もまったく話せないという状態で、いきなりボローニャでの生活を強いられる。ほとんど「電波少年」の企画に近い。 そこで、なんとか自分を監視している連中を出し抜いて脱出するために、もう老年に達しようという男が、イタリア語を勉強して、イタリアの風習を学んで、、と、必至に猛勉強を始める。これが、なんとも感動的な姿なのだ。 自分が世界各国の諜報機関に追われる図は想像出来ないけれども、自分が突然、見知らぬ国で生活を始めなければいけないという状況は、もしかしたら将来あり得る。その時に自分だったらどうするか?を想像しながら読むと、これは一層興味深い。 サスペンスものとしてはさっぱりなのだけど、全然本筋と関係ないところで、非常に面白い小説だった。 クレイバーンは世界に超大国がふたつしかなかった往時は、いかに人生が単純なものですんでいたことか、と思い出話を口にした。われわれの敵はソヴィエトだと決まっていたよ。(p.299)
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テンポはいいが、話そのものが停滞しまくっている。 イタリアでのシーンが大部分を占め、しかもそのほとんどがくどくて退屈する。上巻は同じことの繰り返しで中身なし。下巻でやっとストーリーが動き始めるが、待ちくたびれた私は早く読書を終わらせたいだけだった。終盤になってドタバタと話が収束す...
テンポはいいが、話そのものが停滞しまくっている。 イタリアでのシーンが大部分を占め、しかもそのほとんどがくどくて退屈する。上巻は同じことの繰り返しで中身なし。下巻でやっとストーリーが動き始めるが、待ちくたびれた私は早く読書を終わらせたいだけだった。終盤になってドタバタと話が収束するのは相変わらずだが、全体を通して雑なものだから、あやふやになった謎が嫌でも目立つ。 映画化を見越して書いたのだろうか。この作家の作品の中では低レベル。
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