感染症 の商品レビュー
第1章 病原体の伝播経路を知る 第2章 清潔化の歴史 第3章 清潔社会で起こる感染症 第4章 世界のなかの感染症 第5章 新型インフルエンザ 第6章 エイズ/性感染症 著者:井上栄(1940-、山梨県、医学)
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2006年刊行。著者は大妻女子大学教授で、元国立感染症情報センター長の経歴を持つ。◆本書のテーマは、感染病原体の感染経路。清潔化の歴史、特に、水洗トイレ、下水処理と塩素消毒の開発過程。そして、現代の清潔(些か過剰とも見える)社会内の感染症。新型インフルエンザ、エイズ等の性感染症の実態について、広範に解説する。
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手足口病が流行したのを受け、基本的な知識を得たいと購入。身近な話題から、ウイルスによる感染症について説明された良書。医療の知識がなくても分かりやすく書かれていると感じられた。但し2006年の本だけに、多少内容に古いところ(乳児ワクチンの箇所)があるのは仕方ないとしても、それを割り...
手足口病が流行したのを受け、基本的な知識を得たいと購入。身近な話題から、ウイルスによる感染症について説明された良書。医療の知識がなくても分かりやすく書かれていると感じられた。但し2006年の本だけに、多少内容に古いところ(乳児ワクチンの箇所)があるのは仕方ないとしても、それを割り引いても読むべき一冊であると感じられる。
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目次:はじめに、第1章 病原体の伝播経路を知る、第2章 清潔化の歴史、第3章 清潔社会で起こる感染症、第4章 世界の中の感染症、第5章 新型インフルエンザ、第6章 エイズ/性感染症、おわりに
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本書のキーワードは「伝播経路」と「人から人にうつる病気としての伝染病」。2006年刊行なので当時の問題であったSARSや新型インフルエンザに主眼を置きつつ、後半は性感染症の中でも重要なHIVについて紙幅を割いています。 仕事柄、医療のプロの方々と関わることもあり、かつ外国に行く...
本書のキーワードは「伝播経路」と「人から人にうつる病気としての伝染病」。2006年刊行なので当時の問題であったSARSや新型インフルエンザに主眼を置きつつ、後半は性感染症の中でも重要なHIVについて紙幅を割いています。 仕事柄、医療のプロの方々と関わることもあり、かつ外国に行く機会もそれなりにあるんだけど、何せ基本的に素人に毛が生えた程度の知識しかないので、こういうきちんとまとまった本を読むと勉強になります。 「ウイルスの方が細菌より環境中で安定する」こと、「ウイルスは宿主に動いてもらわないと感染できないため、宿主が寝込んだり死んだりするような強毒ウイルスは減り、弱いウイルスが多くなる」こと、「サルモネラ菌は卵の白身にいて、黄身と混じると黄身の養分で増殖するため、割ってから長時間放置しないことが重要である」こと、「果物の中は無菌なので清潔なナイフを使えば問題なく食べられる」ことなどは、いい勉強になりました。少し考えてみたら分かりそうなことかもしれませんが、そういう考え方を持つに至らないのは、まだ自分が物事を筋道立てて考えることができていない証拠なのかと。 また、麻疹ワクチンの功罪と、外国から麻疹ウイルスが入ってきた時に起こり得る問題のところなんかは、世界中で同じレベルの医療を提供できない人間の限界を示している感もあります。 それと、全然話が違うように見えますが、「江戸で生魚を使った寿司という料理が成立したのはなぜか」なんかも書いてあったりします。 実践的な知識も深めつつ、ちょっとした雑学も身につく良書かと思われます。
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[ 内容 ] 人や物の移動が絶えない今日、病原体は国境を越え広汎に伝播する可能性が高まった。 しかし危険な感染症すべてが世界中に広まるわけではない。 本書では、伝染病との闘いの歴史、病原体の種類や性質、伝播の基礎知識から、私たちがこれから気をつけるべき感染症までを取り上げ、感染症の過去、現在、未来を浮き彫りにする。 新型インフルエンザや、将来起こりうる感染症を「死に至る病」としない実践的知恵を身につけよう。 [ 目次 ] 第1章 病原体の伝播経路を知る 第2章 清潔化の歴史 第3章 清潔社会で起こる感染症 第4章 世界のなかの感染症 第5章 新型インフルエンザ 第6章 エイズ/性感染症 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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『感染症―広がり方と防ぎ方』(井上栄、2006年、中公新書) 本書は、SARS(重症急性呼吸器症候群)やAIDS(後天性免疫不全症候群)などの感染症が、人から人へ(あるいは動物から人へ)感染するメカニズムを説明し、またその予防法を解説・提案している。 感染症の背後にある感...
『感染症―広がり方と防ぎ方』(井上栄、2006年、中公新書) 本書は、SARS(重症急性呼吸器症候群)やAIDS(後天性免疫不全症候群)などの感染症が、人から人へ(あるいは動物から人へ)感染するメカニズムを説明し、またその予防法を解説・提案している。 感染症の背後にある感染経路が明らかにされていて、以外な発見があったと同時にAIDSの感染経路についてはあらためて勉強になった。ピルではなくコンドームを、という提案に納得。 (2010年6月17日 大学院生)
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伝染病との闘いの歴史、病原体の種類や性質、伝播の基礎知識から、私 たちがこれから気をつけるべき感染症までを取り上げ、感染症の過去、現在、 未来を浮き彫りにする。新型インフルエンザや、将来起こりうる感染症を「死に 至る病」としない実践的知恵を身につけよう。
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