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「国語」の近代史 の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2024/08/30

「国語」は日本人のためのもの、「日本語」は外国人のためのもの。近代国民国家や植民地支配、そして大東亜共栄圏といった統治の近現代史を「言語」を切り口に概観する興味深い内容。 本書は「日本」に特化しているが、英語や多国語ではどのような違いや展開があるのかを比較してみると面白いのではな...

「国語」は日本人のためのもの、「日本語」は外国人のためのもの。近代国民国家や植民地支配、そして大東亜共栄圏といった統治の近現代史を「言語」を切り口に概観する興味深い内容。 本書は「日本」に特化しているが、英語や多国語ではどのような違いや展開があるのかを比較してみると面白いのではないかと思う。

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2022/11/19

明治維新後、日本は近代的な統一国家を目指し、ことばの地域差・階層差を解消するため「国語」を創始する。「国語」は国民統合の名の下に方言を抑圧し、帝国日本の膨張とともに植民地・占領地にも普及が図られていく。この「国語」を創り、国家の言語政策に深く関与したのが国語学者であった。仮名文字...

明治維新後、日本は近代的な統一国家を目指し、ことばの地域差・階層差を解消するため「国語」を創始する。「国語」は国民統合の名の下に方言を抑圧し、帝国日本の膨張とともに植民地・占領地にも普及が図られていく。この「国語」を創り、国家の言語政策に深く関与したのが国語学者であった。仮名文字化、ローマ字化、伝統重視派、普及促進派などの論争を通し、国家とともに歩んだ「国語」と国語学者たちの戦前・戦後を追う。 序章 「国語」を話すということ 第1章 国民国家日本と「国語」・国語学 第2章 植民地と「国語」・国語学 第3章 帝国日本と「日本語」・日本語学 第4章 帝国崩壊と「国語」・「日本語」 第5章 「国語」の傷跡―大韓民国の場合 終章 回帰する「国語」

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2021/12/17

池田理知子『グローバル社会における異文化コミュニケーション―身近な「異」から考える』三修社(2019.4.10)第3章「ことばというシンボル」参考図書 https://booklog.jp/item/1/438405937X

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2023/10/08

だからなんなんだ、と一頁目を開いてからずっと思う。 最近の本はこれだから買う気がしない。サヨナラ、売却。

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2017/01/05

表題の通り、今やありきたりの「すぎない」論。ベネディクトアンダーソンやらを持ち出して「配電システム」や「装置」などの概念を利用することによって、歴史から精神を一旦抜き取り(抜き取ったように見せかけ)、相対化を図るという本格派面したチープな「お研究」。しかし月並み凡庸を恐れるため、...

表題の通り、今やありきたりの「すぎない」論。ベネディクトアンダーソンやらを持ち出して「配電システム」や「装置」などの概念を利用することによって、歴史から精神を一旦抜き取り(抜き取ったように見せかけ)、相対化を図るという本格派面したチープな「お研究」。しかし月並み凡庸を恐れるため、巻末の資料はたっぷりと、という最近の研究者にありがちの一本。鮮やかな思想、切れ味鋭い書きぶりとは無縁、一昔前の修士論文レベル。

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2012/01/25

つねづね「正しい日本語」みたいな概念に胡散臭さを感じていたので、そのへんをつっついてくれそうな本っぽかったので読んでみた。 日本語 と 国語 とは、そもそも少し成立にいたる概念が違うようですが。 まぁ、どちらも近代に至って政治的に作られたものであるようです。 教育 って有り難...

つねづね「正しい日本語」みたいな概念に胡散臭さを感じていたので、そのへんをつっついてくれそうな本っぽかったので読んでみた。 日本語 と 国語 とは、そもそも少し成立にいたる概念が違うようですが。 まぁ、どちらも近代に至って政治的に作られたものであるようです。 教育 って有り難い反面、怖いよね~。 あたし勉強できなかったんだけど、そもそも何でこんなことせなあかんの?と感じていて、勉強にいたる動機付けを、どこからも見いだせなかったからってのがあるのだけど、ある意味、それは正常な感性であったのだな…といまになれば思いますわ。 内容からはずれますが。 あたしにはちょっと難しい本でしたが、興味深かったです。

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2009/10/04

上記『日本語の歴史』の明治時代以降の内容をさらに詳しくしたものであるが、こちらの方は「国語学」という学問の歴史を丁寧に追っている。国語学が比較言語学から始まったことすら知らなかったおれにはとても勉強になる1冊だった。特に植民地における状況や、「国語学」と「日本語学」の複雑な係わり...

上記『日本語の歴史』の明治時代以降の内容をさらに詳しくしたものであるが、こちらの方は「国語学」という学問の歴史を丁寧に追っている。国語学が比較言語学から始まったことすら知らなかったおれにはとても勉強になる1冊だった。特に植民地における状況や、「国語学」と「日本語学」の複雑な係わり合いに興味を持った。また、特に終章の「回帰する『国語』」では、昨今の日本語ブームや小学校英語教育導入における一連の議論で登場する国語に対しても言及がある。

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