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銭の王 の商品レビュー

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2009/10/04

「まんまるちゃん」・・この小説に登場する「狙い目のお客」のこと。 お金を持っていそうな、だまされやすいカモのお年寄りを指す言葉のようだ。 文庫本の表紙のイラストは、「カバチタレ」の東風孝広(青木雄二の弟子)なので、思わず手にしてしまった・・ 悪質業者によって、お...

「まんまるちゃん」・・この小説に登場する「狙い目のお客」のこと。 お金を持っていそうな、だまされやすいカモのお年寄りを指す言葉のようだ。 文庫本の表紙のイラストは、「カバチタレ」の東風孝広(青木雄二の弟子)なので、思わず手にしてしまった・・ 悪質業者によって、お年寄りなどの弱者がリフォーム詐欺などで苦しめられている。 本当は50万円もしないリフォーム工事が、100万以上の請求・・またそれだけにとどまらない次々販売。 実際に6年前、実家で一人暮らしをしていたオフクロも、突然の訪問業者にリフォームの話を持ちかけられ、危うく契約寸前までいった・・ 新聞などで、ひどい悪質業者の記事を目にすることはあるが、実際そういうとんでもない会社の実情はどのようなものか。 この小説の主人公:沢村は建設リフォームの「三友建設」に勤めている。 しかし・・この会社は詐欺まがいの強引な営業で、「まんまるちゃん」を見つけてはリフォームを持ちかける。 また、内部で働いている従業員の環境もひどい。 上司のパワハラで、どんどん従業員は辞めていく・・人をおとしめて、給料を稼ぐ。 作者は訪問販売の営業の仕事を長年おこなっていたとのこと。 そう考えると、こんな会社・・本当にあるのだろうか。あるのかもしれないなあ・・。 結構、小説に登場する営業トークなどにもリアリティがあるので、アホな奴が真似しなければいいけど。

Posted byブクログ