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泥の少女 の商品レビュー

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2011/08/03

フリーライターの入江は、ある夜不思議なファックスを受け取る。送られてきたグラビア写真と旧知の男二人の死がきっかけで、1964年につながる追求の旅が始まった。以前「ハヤカワ・ミステリワールド」という叢書で「汽水の街へ」という作品を発表した藤田武嗣氏が別名義で久しぶりのサスペンスを発...

フリーライターの入江は、ある夜不思議なファックスを受け取る。送られてきたグラビア写真と旧知の男二人の死がきっかけで、1964年につながる追求の旅が始まった。以前「ハヤカワ・ミステリワールド」という叢書で「汽水の街へ」という作品を発表した藤田武嗣氏が別名義で久しぶりのサスペンスを発表しました。面白かった記憶があるのですが、私の手元にはもう「汽水の街へ」がないので、あらすじを引用します。「フリーの記者の津田は、フィリピン・バーから救って同棲していたマイラが自ら姿を消したことを知った。どこか謎めいていた彼女の行方を追ううち、津田はフィリピン女性売春斡旋組織と松江で起きた火事を結ぶ、戦後から現在にいたる秘密の糸に辿り着く。だが、その糸をたぐることが、思いがけぬ人物を追いつめることになろうとは―。雄大な構想、迫力あふれるアクションの、ハードボイルド・サスペンス登場」今回の作品は、おそらく著者自身の体験が反映されているであろう、1960年代の編集プロダクションの描写が緻密です。

Posted byブクログ