電車屋赤城 の商品レビュー
電車の整備士赤城。 無口で無愛想。大抵の人は彼をそんな彼を嫌っている。 ただ、赤城は人の人生にさりげなく優しく触れ、関わっている。 ハーモニカ、バイクの手配。。。 あたたかいお話だった。 鉄道の修理とかの記述が細かすぎて余計な感じがした。
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久しぶりにとっても良かった。 神奈川電鉄、通称神奈電の下請けエース産業。彼らと神奈電の繋がりは、災害時の救出劇から始まった。だが、時代とともに当時の関係者はいなくなり、下請けという事実だけが残った。 無愛想だが、整備の腕のいい赤城。新型3000形の導入とともに、古い人々は神奈電を去っていく。だが、思いのほか現在の1000形の全廃が遅れ、修理のできる人材を求め、赤城はまた呼び戻される。1000形がなくなれば、自分も解雇されることをわかっていてー。 男気というか、昔ながらの気質が良い。ちょっとあからさますぎるところもあるけど、重松清ほどじゃないし。 スカッと感は下町ロケットで、アツい感じは海賊~かな。
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力作なので好感度高い。でも、何か物足りない。もっと登場人物達の内面にフォーカス出来たらよかったのに。
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浪花節のナニがいけませんか? 自分は滅法 弱いし大好きです。 読み始めの数十ページにして早くも涙腺が 崩壊し始めるという非常に稀なパターンに 戸惑いながら一気読み。そして始終号泣。 仕事ってなんだろう...仕事に対してまさに今、 全くモチベーションがゼロ、不安、不信、懐疑、 弱...
浪花節のナニがいけませんか? 自分は滅法 弱いし大好きです。 読み始めの数十ページにして早くも涙腺が 崩壊し始めるという非常に稀なパターンに 戸惑いながら一気読み。そして始終号泣。 仕事ってなんだろう...仕事に対してまさに今、 全くモチベーションがゼロ、不安、不信、懐疑、 弱気..最低、最悪な状態だからこそ響きまくった この作品。単純にこういう仕事に誇りとプライドと 優しさに溢れた男になりたいんだなぁ...と。 働くって...青臭くて理想なのは承知ですが、少なくても 胸は張って生きていきたいよね。 という事を別にしても素敵な作品です。 ブルースと電車...意外と切れない関係だし、あざとい かなと思いつつも「赤城」という男と彼を取り巻く 多くの男達の魅力にあてられっぱなしです。 昭和を生きた(弱虫でクヨクヨして、決して勝ち組 ではない)オッさんの胸のウチを貫く事必至ですね。
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さすが゛元鉄道屋の作家さんだけあって細かい描写に繊細さを感じる。最後の終わり方に一寸、あっけなさを感じたけど、全体的に、面白かったと思う。
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かつて現役の電車整備士だった作者が、神奈川県内を走る架空の私鉄を舞台に描く、熱い男たちと女たちの物語。本当の主役は「1000形」という引退間近の電車だと思います。「鉄分」の多い方はもちろん、そうでない方もぜひどうぞ。泣かせる一冊です。
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