聖なる黒夜(下) の商品レビュー
「悪」とは「警察の存…
「悪」とは「警察の存在意義」とは?全ての悪が裁かれるわけではない・そして警察が絶対に正しいワケでもない だったら「正義なんてどこにある」 そんなコトを考えさせられる作品でもありました。善悪の判断なんて所詮個人の価値観なんだけど 法律がなければ無法地帯になってしまうのも事実で・・・...
「悪」とは「警察の存在意義」とは?全ての悪が裁かれるわけではない・そして警察が絶対に正しいワケでもない だったら「正義なんてどこにある」 そんなコトを考えさせられる作品でもありました。善悪の判断なんて所詮個人の価値観なんだけど 法律がなければ無法地帯になってしまうのも事実で・・・・答えなんてないのカモしれない。 そして愛と憎しみもまた紙一重なんだとこの作品を読むとじみじみと思う。 登場人物たちを取り巻く人間関係が やはり一番の見所デス。
文庫OFF
天才の変人、石橋を叩…
天才の変人、石橋を叩いても渡らない、絶対の証拠を握るまで逮捕はしない石橋の竜(麻生)麻生の大学時代の先輩で、ヤクザな警察、傲慢さと愛憎の深さで魅せる及川関東のヤクザの頂点を狙う、粘着質で、死んだ後も周囲を翻弄させる韮崎韮崎の愛人で、頭脳派、絶望を抱えた無邪気な悪魔・山内登場人物が...
天才の変人、石橋を叩いても渡らない、絶対の証拠を握るまで逮捕はしない石橋の竜(麻生)麻生の大学時代の先輩で、ヤクザな警察、傲慢さと愛憎の深さで魅せる及川関東のヤクザの頂点を狙う、粘着質で、死んだ後も周囲を翻弄させる韮崎韮崎の愛人で、頭脳派、絶望を抱えた無邪気な悪魔・山内登場人物がみんな一癖あって何気ないエピソードが、犯人を導いて、殺意に繋がる瞬間とは「うわっ」とくる。
文庫OFF
長編なのに全くそれを感じさせないほどのストーリーで一瞬で読み終わった。犯人のところはさすがに都合良すぎではと思うものの、登場人物の人間関係や過去の事件の真相等複雑に絡み合っていて面白かった。
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読んでいる間ずーっと黒夜にいる気分で、ここから幸せに向かうことはないだろうな、何かを背負って生きていかなくちゃなんだろうな…と思いながらも読み進めたくなる話。 韮崎から練への重すぎる愛の感情とか、 及川の麻生への愛の感情とか、 麻生から練に対する感情とか… どこを切り取っても激重で、地獄だけど そんな風に人を愛せるのがどこかで羨ましいと思ってしまう自分もいた。 特に韮崎が山内の前だけでは、感情がどうしようもなくコントロールできなくなってしまうっていうのがめちゃくちゃ良いよね^ - ^ ずーーっと黒夜にいる気分だったのに、最後の一文が『窓の外の長い夜は、街灯に照らされて、随分と、明るかった。』で終わるのがあまりにも良すぎて鳥肌たった。 私立探偵・麻生龍太郎の方もぜひ読みたい!!
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また好きな作家さんが一人増えた。 分厚いうえに分冊なのにサクサク読めた。 「このシーンやせりふいらないんじゃない?」って思う個所も少なくないのに、読ませる力がすごい作品。 冤罪、刑務所での悲惨な暮らし、大事な人を失う絶望、復讐、後悔、DVなど普段なら避ける内容なのに練や及川、ほかの魅力的なキャラに惹かれて一気に読んだ。 練の、麻生が自分のもとに墜ちればいいって言葉は本当にそうだと思う。 麻生からしたら絶対やくざになるなんて嫌だろうし、練に堅気に戻ってくれって気持ちも分からんでもないが、本当に練への償いをしたいならありのままの今の練を受け入れるしかないように思えてしょうがなかった。 再審請求したところで、練の人生も練の兄の命も帰ってこないことをどれだけ麻生は分かっているのか疑問。 あくまで法に則ったけじめをつけたいってことなのか。刑事だし。 練とは違った意味で恋愛体質?で高潔だけど独善的なとこがある麻生に、モヤモヤした。 少しでも早く、練の人生に夜明けが来るように願ってやまない。
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10年前の事件を通して、麻生と山内の間に秘められた壮絶な過去とは? そして、韮崎を殺害した真犯人とは・・・? 上巻に続き、下巻もページをめくる手が止まりませんでした。 ・・・が、切ない。 麻生と山内の関係だけでなく、他の登場人物の心情や人間関係を考えると、何とも苦しくて、やりき...
10年前の事件を通して、麻生と山内の間に秘められた壮絶な過去とは? そして、韮崎を殺害した真犯人とは・・・? 上巻に続き、下巻もページをめくる手が止まりませんでした。 ・・・が、切ない。 麻生と山内の関係だけでなく、他の登場人物の心情や人間関係を考えると、何とも苦しくて、やりきれない気持ちになりました。 破滅に向かうことでしか結ばれない愛もあるんでしょうか。もし、あるとすれば、それが二人の運命なのかもしれません・・・。 また、上下巻の最後に掲載されているサイドストーリーが、とても良かったです。別作品にも麻生と山内が登場するものがあるそうなので、余韻が残っているうちに読んでみたいと思います。
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2つの時代といくつかのストーリーが展開される なんだっけと、誰だっけと思い出しながら、戻りながら読んだ 関連図は書かないけど、書いといたらもっと楽しめたかも
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一気読みでした! 男性同士の愛は私にはよくわかりませんが そんな事どうでも良くなるほど 面白いストーリーでした。
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麻生と練の関係が急激に変化し、瓦解、という言葉がしっくりくる。 長年に渡って離れていた同士が急速に近づいて、混ざり合う様子が激流のようであっという間に読み終えてしまった。 物語の謎はまだ残されていて、「私立探偵麻生龍太郎」に続く余韻が残されていて、この先も麻生と練の縁・因果は繋が...
麻生と練の関係が急激に変化し、瓦解、という言葉がしっくりくる。 長年に渡って離れていた同士が急速に近づいて、混ざり合う様子が激流のようであっという間に読み終えてしまった。 物語の謎はまだ残されていて、「私立探偵麻生龍太郎」に続く余韻が残されていて、この先も麻生と練の縁・因果は繋がっていくんだろうと感じさせられた。 愛と呼ぶには荒々しくて、二人の関係はなんで呼べばいいんだろうと考えさせられた。 謎解きは正直、なぜそこまでややこしくなった事件なんだ?と思うけれど、二人の関係を鮮明にするための演出かと思うと納得がいく。 二人のような人間関係はなかなか私生活ではいないけれど、離れられない同士って確かにいるんだよな、、、と、改めて思う。
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