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いじめの構造 の商品レビュー

3.3

20件のお客様レビュー

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2012/10/26

オリジナリティ、語り口の粗雑さという面で、書物として読む価値があるかどうかは、微妙。 ブログでやれば、受けると思う。 飲み屋で親父と闘わすいじめ論、という感じ。 久々に、自分の中で賛否が分かれる記述が多い本だと思った。 *賛成の部分 1.内藤モデルの限界点 2....

オリジナリティ、語り口の粗雑さという面で、書物として読む価値があるかどうかは、微妙。 ブログでやれば、受けると思う。 飲み屋で親父と闘わすいじめ論、という感じ。 久々に、自分の中で賛否が分かれる記述が多い本だと思った。 *賛成の部分 1.内藤モデルの限界点 2.見て見ぬふりをするものも加害者、という妄言 3.方便と事実の峻別の必要性 *否定の部分 1.スクールカースト(クラス内ステイタス)の概念の導入。これでいじめ現象を説明できない場合も多いから。 2.いじめ必要悪論

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2011/04/05

 ちょっと辛口の本なんだけど、それが面白い。論理的に説明しているから、納得出来る部分も多い。しかし、「学校にいじめは必要」という著者の主張には完全に納得することは出来なかった。この本に100%共感する人はかなり少ないと思う。それだけ独特で、キツめの本なのだ。著者にはこれからも、そ...

 ちょっと辛口の本なんだけど、それが面白い。論理的に説明しているから、納得出来る部分も多い。しかし、「学校にいじめは必要」という著者の主張には完全に納得することは出来なかった。この本に100%共感する人はかなり少ないと思う。それだけ独特で、キツめの本なのだ。著者にはこれからも、そんな本を書き続けて欲しい。

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2010/10/08

今、小学校高学年から中学生くらいの子供を持つ親たちに二つの命題が突きつけられている。 「わが子がいじめられたらどうするか?」と 「わが子がいじめをしていたらどうするか?」である。 「学校に相談する」親もいれば、「子を殴る」親もいるだろう。 この本は、テレビなどでいじめが討論される...

今、小学校高学年から中学生くらいの子供を持つ親たちに二つの命題が突きつけられている。 「わが子がいじめられたらどうするか?」と 「わが子がいじめをしていたらどうするか?」である。 「学校に相談する」親もいれば、「子を殴る」親もいるだろう。 この本は、テレビなどでいじめが討論される際にでてくる「傍観者も加害者」「いじめっ子も被害者」「いじめられっ子に原因はない」といった言葉を妄言であるとばっさりと切り落とし、いじめの分類・解析をした上で、具体的ないじめ対処法を明示している。 その対処法は学校への警察介入を伴うものであり、学校側はかなり眉をひそめる内容だろう。しかし自殺者も多くでている現状では仕方ないことだし、逆に言えばいじめられている子を持つ親にとっては学校と対話をする中で警察の介入は武器にもなりうる。 教師たちはこの本をぜひ読んで欲しい。そして親も読んでおくべきだと思う。 少なくとも二つの命題のうち「わが子がいじめられたらどうするか?」には明確な答えが得られるはずだ。

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2010/05/19

色んな人間を一か所にムギュと集めて「ハイ仲良くしてね」 な仕組みに問題があるという点に納得感があった。 凄惨ないじめの内容や、 いじめる側の心理の描写を読むと だんだん絶望的な気分になってくるが、 それが教育制度というシステムからの アプローチによって改善できる、とあるので少し...

色んな人間を一か所にムギュと集めて「ハイ仲良くしてね」 な仕組みに問題があるという点に納得感があった。 凄惨ないじめの内容や、 いじめる側の心理の描写を読むと だんだん絶望的な気分になってくるが、 それが教育制度というシステムからの アプローチによって改善できる、とあるので少しほっとした。 いじめを完全になくすことは不可能だと私は考えるが、 「最悪の事態」を避けるための努力は惜しむべきではないと思う。 それにしても、いわゆる上からお仕着せの「道徳教育」が いかに意味がないか分かった気がする。

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2009/10/04

なぜいじめが起こるのか、どのようないじめが起こるのか、いじめが「隠蔽される」のはなぜか、どのようにいじめに対処すれば良いか、といった点について、著者なりに整理し、提言している。いじめについて様々な議論が世間で飛び交っているが、それらはほとんど「妄言」として批判し、いじめの構造を「...

なぜいじめが起こるのか、どのようないじめが起こるのか、いじめが「隠蔽される」のはなぜか、どのようにいじめに対処すれば良いか、といった点について、著者なりに整理し、提言している。いじめについて様々な議論が世間で飛び交っているが、それらはほとんど「妄言」として批判し、いじめの構造を「スクールカースト」という概念を中心に説明しようとしている。「いじめは撲滅できない」「校内犯罪と非犯罪いじめに区別すべき」「やたらと『人権』という言葉を使うな」など、いくつか共感できる点があるとともに、「スクールカースト」という概念も(その用語はともかく)極めて納得がいく。ただ「冷静に」と言いつつどことなく冷静さを失っているような表現も見受けられるし、やや唐突な感じで日教組や「武士道」が出て来る点は気に入らなかった。「いじめ」について知り、考える入門書としては良い1冊だと思う。(2008/01/20)

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2009/10/04

参考文献として読んでみた。さくさくっと読めて結構面白い。 社会学の本だったみたいです。 『規範の内面化』と『いじめ免疫』。いじめを賤しいものだという意識が広まれば、いじめは減るというもの。気持ち悪いいじめ論がマスコミに流布しているのを叩いてくれるのも心地よかった。

Posted byブクログ

2009/10/04

いじめに関する本はたくさんあるが、この本はきちんといじめについて分析している。学校内で生活したことがある人なら分かる学校内のカースト制度をもとにいじめを捉えている点がおもしろく納得できる。

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2009/10/04

2007年9月3日 語り口:説明的(やや熱) これはいい本だ、と思った。いじめられた人の心を癒すのではなく、起こっている現象を解析している。スクールカースト、という概念はよく現状を表していると思う。

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2009/10/04

根本的な部分で、著者と私の間には、教育に対する哲学差みたいなものを感じます。しかし基本的な部分では大きく賛成できるものが多く、また現象を分析・検討する手法や理論的に考えていく部分などは見習いたいと思う部分でもあります。いじめに対して、これだけ明確に論を立て、すぱっと論じている本は...

根本的な部分で、著者と私の間には、教育に対する哲学差みたいなものを感じます。しかし基本的な部分では大きく賛成できるものが多く、また現象を分析・検討する手法や理論的に考えていく部分などは見習いたいと思う部分でもあります。いじめに対して、これだけ明確に論を立て、すぱっと論じている本は珍しいと思います。しかも分かりやすくて値段も手ごろ。ぜひ。おすすめの一作です!

Posted byブクログ

2009/10/04

いじめの構造をメカニズムを解析するように分析している。一般に語られているいじめ対策の方法がなぜ間違っているか、実際どうしたらいいのか書かれている。 最終的な結論としていじめは根絶できないし、また根絶すべきでないというスタンスも新鮮かつ共感が持てる。

Posted byブクログ