おかあさんとさくらの木 の商品レビュー
あきらが五才の時にお父さんが亡くなり、お母さんはあきらをお爺さんとお婆さんに預け、遠くへ働きに出てめったに帰ってきません。画を描くのが好きなあきらは、桜の木とお喋りしながら、楽しかったこと悔しかったことを、絵手紙にしてお母さんに出しました。そのつどお母さんから優しい返事が届きます...
あきらが五才の時にお父さんが亡くなり、お母さんはあきらをお爺さんとお婆さんに預け、遠くへ働きに出てめったに帰ってきません。画を描くのが好きなあきらは、桜の木とお喋りしながら、楽しかったこと悔しかったことを、絵手紙にしてお母さんに出しました。そのつどお母さんから優しい返事が届きます「あきらは絵が上手ね、日本一よ」。ある日突然、お母さんが会いに帰ってきて「私の絵を描いて」と言いました。あきらは、桜の木の前で白いパラソルをさして春の穏やかな光に包まれて微笑むお母さんを描きました。お母さんとのお別れとなった絵を。 作者の幼児体験をもとにした創作童話だけに、切なくてこみあげるものの大きいお話です。
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