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老いの美徳 の商品レビュー

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2021/02/08

著者の松永伍一さん(1930年4月22日 - 2008年3月3日)は、詩人・評論家・作家。 で、心不全のため、77歳にて亡くなられています。 「第二章 伴侶の死」では、著者の妻が、2005年に67歳で亡くなった前後のことが書かれている。 辛いものですね。 p80~p81 ...

著者の松永伍一さん(1930年4月22日 - 2008年3月3日)は、詩人・評論家・作家。 で、心不全のため、77歳にて亡くなられています。 「第二章 伴侶の死」では、著者の妻が、2005年に67歳で亡くなった前後のことが書かれている。 辛いものですね。 p80~p81 松本清張さん(1909年~1992年)のことが書かれている。 著者は、少々、松本清張さんに対抗心をもっているように感じられた。 夢の中で、母親から、「あなた、人殺しの小説なんか絶対に書いてはだめだよ」と言われたそうである。 売れる売れないとは関係なく、自分が良かれと信じる作品を書き続けた、そんな作家が松永伍一さんでしょう。 p144~p145 詩人の茨木のり子さん(1926年~2006年)は、新聞報道によると、「自宅で死去しているのが見つかった」となっていて、孤独死と思われる。 亡くなられたあと、しばらくして封書が著者のもとに届いたが、その文面は次のとおり。 このたび私2006年2月17日クモ膜下出血にて この世におさらばすることになりました。 これは生前に書き置くものです。 私の意志で、葬儀・お別れ会は何もいたしません。 この家も当分の間、無人となりますゆえ、弔慰の品は お花も含め、一切お送り下さいませんように。 返礼の無礼を重ねるだけだと存じますので。 「あの人も逝ったか」と一瞬、たったの一瞬 思い出して下されば、それで十分でございます。 あなた様から頂いた長年にわたるあたたかな おつきあいは、見えざる宝石のように、私の胸に しまわれ、光芒を放ち、私の人生をどれほど豊かに して下さいましたことか・・・・。 深い感謝を捧げつつ、お別れの言葉に 代えさせて頂きます。 ありがとうございました。

Posted byブクログ