South-ing JEEP ISLAND の商品レビュー
カメラマンが同級生。数年前の同窓会で「行って見たことを本にしてよ」なんてお願いしたのが現実になった形でうれしい。時計のない世界、日にちもいらない、束縛もない無人島。楽園のようだか助けも求められない場所。自然はいい顔ばかりでなく、恐怖にふるえる一面ももつ、そんなことを教えてくれる写...
カメラマンが同級生。数年前の同窓会で「行って見たことを本にしてよ」なんてお願いしたのが現実になった形でうれしい。時計のない世界、日にちもいらない、束縛もない無人島。楽園のようだか助けも求められない場所。自然はいい顔ばかりでなく、恐怖にふるえる一面ももつ、そんなことを教えてくれる写真の世界。 しばし逃避行したいときに開きたい本。文章の方も惹かれます。 ・・・・・・ JEEP島、ちょっと聞いてはいましたが、こんなに 小さな小さな島だったなんて。 私たちのいる世界、って人と人のぶつかり合い、 ある意味戦いの場。 これは、自分の向上のために必要だと思うから、 否定はしない。 しかし、この写真の中の世界は・・・・・、 そういう「戦い」などという言葉はない。 ない、のだ。 青い海、青い空。平らかな空気の漂う(そう感じる)世界。 どこまでもどこまでも広がる自然と世界。 喧騒だとか、しがらみだとか、・・・・・ ない。 「人に会うために無人島に来た」 という言葉がありましたが、 なんとなくわかりそうな気がする。 自分を見失って、自分を見つけるためには、 なにもない、ゼロの世界に自分を置くことが いいのかもしれない。 自分を、自分自身を認めて、初めて周りの人のことが 理解できるのかもしれない。 自分はどういう存在か、何をするべきか、 考えるのには、ちょうどいいこの本の世界。 写真がとっても素敵。 海は青いばかりではない、ものすごい形相で 迫ってくることもあるんですね。 数多くの写真の中に、ふっと入ってくる赤い色。 海を一層綺麗な青さを感じさせる効果。 ああ、飽きないわぁ。 しばしの時間楽しみましたが、今、楽しみ続けては もったいない。 ゆっくり時間のあるときにまた、この世界に 入りに来よう。 そう思わせられる本でした。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 去年、宮地さんにお会いできる機会がありました。 仕事の話を聞かせていただいて、 私は、海外に行ったことがないの(驚かれました)、 だから、その土地のいいところを 伝えてほしいな、というようなことを言いました。 まさにその願いが叶う素敵な本でした。 どうもありがとう。
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