血烙 の商品レビュー

堂場瞬一【著】

2009/10/04

刑事−鳴沢了シリーズ７作目。
今回の舞台はいきなり何故かアメリカ。何故ニューヨーク市警で研修？？？

ここでまた内藤優美、勇樹親子が登場。
勇樹がバスジャックに巻き込まれ、果てはチャイニーズマフィアに拉致られ、それを追いかける為に大した準備もせずにニューヨークからアトランタからマイアミから・・・って、もうむちゃくちゃに移動しまくって動きまくって関係者を巻き込みながら迷惑掛けっぱなし。常套句のスタンドプレーは健在。

伏線は弱い。アイリス・ワンの息子が難病で・・・勇樹がチャイニーズマフィアに拉致られて・・・って考えると、これまた直ぐに全貌が解かってしまう。ゆるゆると紐解かれる感じではなく、一気にバッと物語の全体像が見えてしまう。なのに、ダラダラ長引かせる意味が解からない。伏線はもう少し細緻に亘って効かせるべき。そもそも、ニューヨークにアトランタにマイアミに移動しまくる必要があったのかが素朴な疑問。

2009/10/04

ＮＹ市警で研修中の鳴沢了。
勇樹がバスジャックに巻き込まれた。
チャイニーズマフィアのマシンガントミー（トミー・ワン）が関係するのか。
ＮＹ市警のミック、アトランタ市警のＢ・Ｊ・キング（アメリカ留学時代の友人）、
内藤七海たちと協力し手掛かりを追って身を削りながら捜索。

ちょっと長かったかな。
手掛かりに辿りつきそうでつかない。
真相はジワジワ。
日にちをあけながら読んだから長く感じたのかも。
一匹狼のつもりだった了が気づく。416
2008/7/11

2011/09/30

　＜刑事・鳴沢了＞シリーズ第７弾。研修のためＮＹ市警にやってきた鳴沢了。恋人・優美と息子・勇樹との久々の再会も束の間、勇樹が誘拐された。ニューヨーク、アトランタ、マイアミ。かすかな手がかりを手繰って追跡する。舞台をニューヨークから移動させていく、ロード・ノベルの高揚感がプラスされた。恋人の息子が誘拐されるというショッキングな事件だったが、鳴沢了が生き生きしているように感じた。日本では孤立傾向にあったが、アメリカでは移動した場所ごとに信頼できる協力者を得ていく。ストーリーのテーマとして、人との繋がりに焦点をあてている。血の繋がりも……ラスト、恋人・優美との関係に変化が生じる。やきもきと、落ち着かない気持ちを残し、次回作へ。

2009/10/07

鳴沢了シリーズ第7弾。
新潟県警に始まって、警視庁に行ったかと思ったら、今回の舞台はなぜかアメリカ･･･
普通、ありえないよね･･･って思うのは私だけでしょうか？
「骨髄移植」をベースに描かれているので、題材自体は重たいんだけどね･･･

2009/10/07

シリーズ第7弾。面白かったです。鳴沢、とうとうアメリカに進出しました。でもなんかすっきりしない終わり方・・・消化不良です・・

P.S　今(コン)の間の悪さには笑ってしまいました＾＾

2016/03/26

シリーズ第７作。舞台は日本を飛び出して、アメリカへ。ニューヨーク、アトランタ、そしてマイアミへと移っていきます。鳴沢刑事が行く先々でタッグを組む相手が出現するのは、ちょっと都合よすぎはしないかと思ってしまいました。次回作に期待しましょう。