麻生圭子の京・花ごよみ の商品レビュー
すごく目立った花々ではなく、道端で咲いていたり、家の軒先に咲いていたりする身近な植物から、四季を感じ取る。 豊かな時を過ごされているなーと思う。 冬の章で出てきた山茶花。 その中で、「日本の古きよきものも、私たちは忘れていても、きっかけさえあれば、思い出すことができる。けれども...
すごく目立った花々ではなく、道端で咲いていたり、家の軒先に咲いていたりする身近な植物から、四季を感じ取る。 豊かな時を過ごされているなーと思う。 冬の章で出てきた山茶花。 その中で、「日本の古きよきものも、私たちは忘れていても、きっかけさえあれば、思い出すことができる。けれども今の子供たちはそれさえできない。なぜなら知らないからです」と、書かれている。 シロツメクサの花で冠を作ったり、ぺんぺん草で音を出してみたり、ツツジの蜜を吸ったり、落ち葉を集めて焚き火をしてみたり。。。。そんな、自然との関わりを現代の都会の子供達は知らない。 寂しいと感じるし、勿体無いよなとも感じる。 四季は、ちょっとした自然との関わりで感じることができるから、その感覚を大事にしたい。 挿絵の三好さんの絵がとてもかわいくて、とてもホッとするタッチ。 ネコがたくさん出てくるので、ネコ好きの私にはたまらない挿絵。 なんだか、ほっとする読み物。 でも、なんだかワクワクもする。 読んでいて楽しかったし、幸せな気分になれた。
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同じ季節を感じるのでも、 花の知識があったり、 言葉の由来を知っていたり、 いにしえのことを知っていたり… それだけで、こんなにも違うのかあということがよくわかりました。 三好さんの絵も、たおやかな麻生さんの文章にぴったりとマッチしていて、とても素敵な本です。
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