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アレクシオン・サーガ の商品レビュー

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2009/10/04

3月4日読了。 日本の古き良きライトノベルの王道復活です。古き良きといっても、90年代ですが。プレエヴァ時代の和製ファンタジーを読んでたひとにはお勧め。ロードス島とか、風の大陸とか、スレイヤーズとか。 どれくらい王道...

3月4日読了。 日本の古き良きライトノベルの王道復活です。古き良きといっても、90年代ですが。プレエヴァ時代の和製ファンタジーを読んでたひとにはお勧め。ロードス島とか、風の大陸とか、スレイヤーズとか。 どれくらい王道かというと、冒頭のシーンで、優秀でかっこいい、しかし異貌の王子さまが、父王に疎まれて王宮を出奔という王道中の王道シーンで始まる。貴種流離譚バンザイ!!私はお約束が好きだ!  まあ、ふつうにこういう話をやったら、よくあるオリジナリティの無い作品で終わるのだけどそこは五代ゆう。文章力があるから、よくあるシーンでも、ドキドキワクワクさせてくれる。さらに、イラストはいのまたむつみときているから、もう、楽しくて楽しくて仕方なかった。久しぶりに中学生くらいのときの読書の興奮を思い出した。  思うに、お約束とか、王道っていうのは、力量の無い人がやったら単なるパクリだが、本当に力のある人が、アレンジ付きで見せてくれると、お約束が持つ根源的に人を引きつけるパワー+作家の力量で、名作ができるのではないか。お約束を、その人独自の作品に仕上げ、なおかつ感動させられる人はやっぱりすごいと思う。恋愛小説における村山由佳とか。  五代ゆうは、今まで一話完結の作品で、圧倒的なまでのファンタジー世界と、その滅亡と再生を描いてきた作家だが、あくまでそれは一話完結であり、話のスピードが速すぎ、世界を味わい尽くすことができず、もったいないと思うことが多かった。今回は、シリーズという形で、どうゆっくり、細やかに話しを展開していってくれるか、本当に楽しみである。とりあえずまだシリーズ一冊目、謎は全然解決されていいない。  

Posted byブクログ