ニュージーランド財産防衛計画 の商品レビュー
最近の日経ビジネスにも多くのジャパン・マネーが海外投資に向けられている実態が記載されていましたが、ニュージーランドも代表例の一つとして載っていました。確かに銀行の定期預金で7%つくというのはものすごく魅力的である。NZドルと円との為替レートの動向は不透明ではあるが、それにしても中...
最近の日経ビジネスにも多くのジャパン・マネーが海外投資に向けられている実態が記載されていましたが、ニュージーランドも代表例の一つとして載っていました。確かに銀行の定期預金で7%つくというのはものすごく魅力的である。NZドルと円との為替レートの動向は不透明ではあるが、それにしても中長期的に資金を投入するのには魅力的な投資先の一つだとは思った。本書は全般にわたってニュージーランドの魅力を解説しているとともに、具体的な投資プランも提示しているところがよい。実際本書を読んで、投資するしないにかかわらず早く一度行ってみたいなと感じた。なかなかニュージーランドに関する書籍も少ない中、貴重な本だといえよう。 一方で、気になった点は2つ。1点目は、所詮海外投資をするにしても原資が必要なわけで、当面十分な原資がない人はがんばってお金をためてくださいということなんだろうな、ということ(そもそも本書はそういう人は対象読者層としていないだろうが)。2点目は、投資の基本はリスク分散で、その意味ではニュージーランドだけで運用するのではなく、たとえば中国とインドも含めるなど、グローバル・ポートフォリオの中でのニュージーランドの位置づけについても知りたかった。中国、インドと比べても手堅い投資先だよ、というような話とか。 いずれにせよ、いつまでも日本に固執した生活をしているのはどうかと思うし、日本人による「足の投票」(国外脱出)、キャピタル・フライト(資本の国外逃避)を通じて日本の政治家にもっと危機意識を感じてもらいたいですね。
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