1,800円以上の注文で送料無料

神は沈黙せず(下) の商品レビュー

3.9

32件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    15

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/03/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

雑学本のようにも感じてしまいました。 ただ、出てくるゲームは一度プレイしてみたいです。 「正しく生きたいから正しく生きる」ミームを私も受精し生活出来ればと思います。

Posted byブクログ

2020/09/18

複数巻を同時に読破。いつぶり? オカルト研究家の大和田氏との対談から、神の意図を探る主人公兄妹。世界中で起こった脈絡のない超常現象の数々に、そもそも意図などというものが有るのか?その帰り、空から子供が降ってくるという現象に遭遇する…。 案の定、上巻を忘れてしまっていたうえ、「...

複数巻を同時に読破。いつぶり? オカルト研究家の大和田氏との対談から、神の意図を探る主人公兄妹。世界中で起こった脈絡のない超常現象の数々に、そもそも意図などというものが有るのか?その帰り、空から子供が降ってくるという現象に遭遇する…。 案の定、上巻を忘れてしまっていたうえ、「私」という一人称で、数々の超常現象の解説が続くため、あれ?評論だっけ?と思ったが、そういえば上巻からそういうノリだったな。大和田氏の名前が出てきたところでようやくわかるようになってきた。 その後は急展開ということなのだろうが、割とあっさりと人がいなくなったり、とんでもないことが起こっても、あれれ?と思うほど読み飛ばすレベルで書かれているので、月に顔が出てきたあたりも一瞬なんだっけ?と戻って読み返した。 下巻の早々に、終盤であり結論に収束していくのだが、多少息切れというか、終わりたいという意図を感じざるを得ないような、同じような内容を畳み掛けるような記述が続く。逆に言うと「神の意図」という一番書きたい内容を繰り返して解説してくれるわけなので、こういう話が苦手な人にも読みやすいであろう。 社会問題やシミュレーションなどを交え、卑近な内容でわかりやすく展開。ヘブライ語から脳神経学(心理学?)まで、相変わらず良く調べてあるなーと感心する。 その割には、神と遭った人が聖書からのみ解説されているのは、ここまでやったのなら他の宗教や神話からも有ってよかったかなと思う。

Posted byブクログ

2018/08/12

進化論的アルゴリズムが面白い。それを用いたシミュレーションゲーム内で神の意図を読み取ろうとするところが斬新。オカルトや超常現象についての事例が豊富でよく調べられている。「月の顔」について、みんなが意味を求め始める描写が好き。幽霊が本当にいるかどうかの実験として死んだ方がパスワード...

進化論的アルゴリズムが面白い。それを用いたシミュレーションゲーム内で神の意図を読み取ろうとするところが斬新。オカルトや超常現象についての事例が豊富でよく調べられている。「月の顔」について、みんなが意味を求め始める描写が好き。幽霊が本当にいるかどうかの実験として死んだ方がパスワードを生きている方に霊として出てきて言う実験が面白い。あと、スプーン曲げや超常現象発生の解釈が好き。超常現象が頻発し、世界が科学的な法則に則っているのはかりそめのことに過ぎないとわかった後にも、科学者たちが研究を続けたり、良輔がシミュレーションで研究を続けることに納得がいかない。進化論や進化論的アルゴリズムこそ疑いようもなく真理ということなのだろうか。神も用いているし。

Posted byブクログ

2018/01/27

情報の洪水に最後まで圧倒されっ放し。自分の鈍い頭では消化し切れなかったのが残念だが、とにかく何でもありの本格SFを堪能させてもらった。

Posted byブクログ

2017/08/22

そもそも本書を手にとったのは、第8回創元SF短編賞(2017年発表)の講評で大森望氏が「間近に迫るシンギュラリティに対する人類側の防衛反応として、まるで魔法のような超常現象が起きる」という作品について「この路線には山本弘『神は沈黙せず』という網羅的な洗礼があるので」と書いていたの...

そもそも本書を手にとったのは、第8回創元SF短編賞(2017年発表)の講評で大森望氏が「間近に迫るシンギュラリティに対する人類側の防衛反応として、まるで魔法のような超常現象が起きる」という作品について「この路線には山本弘『神は沈黙せず』という網羅的な洗礼があるので」と書いていたので、おお、と思って読んだのだった。 ほんとに網羅的(笑)。ある意味、これを越えるのは容易じゃない。 下巻に入るとひたすら超常現象に翻弄されることになって、天敵かと思われたあいつも案外あっさりと……なので、ストーリー的にはちょっと拍子抜けする部分もあった。兄の失踪の原因も、わかったようなわからないようなではあったし。でも、山本弘氏の作品はいつもそうなんだけど、ついひっぱられてぐいぐい読んじゃうのね。相性がいいのかな。つぎは「フェンデッセンの宇宙」を読まねば。(「ビブリオバトル」シリーズでもたびたび触れられているので、ほんとに著書のなかでは大切な作品なのだということがよくわかる。)

Posted byブクログ

2017/06/30

壮大すぎて、果たして自分かどれだけ理解出来たか…。 世の中や神様についてこんな角度から見る人もいるのだなぁ、とただただ感心するのみ。 しかし何とも恐ろしい。 宗教観が物凄く揺さぶられた作品でした。

Posted byブクログ

2017/02/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

神がいるなら、なぜ人間にもっと直接的な接触してこないのか?についての納得がいくような話。神(高次元の存在)にとって人間はみんなサールの悪魔。心を持っているか判別できない。これは人間がAIに心を持たせることができたことを判別できないのと同様、ってあたりが面白かった。 記号着地問題についても面白い。果たして記号着地問題を解決できる未来は実際に来るのか…。

Posted byブクログ

2016/03/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上巻で論じられている、ファフロツキーズ、ダーウィンズ・ガーデン、ドーキンズ・ガーデン、アーフとミーム、フェッセンデンの宇宙、中国語の部屋などについて、膨大な情報を蓄えれば蓄えるほど、下巻をより楽しめると思われる。 上巻は情報量が膨大で学術論文を読んでいるように感じたが、下巻は上巻より物語主体だったので楽しめた。 月に現れた「神の顔」はどんな顔なんだろう、ありとあらゆる超常現象が頻繁に発生する世界に入り込んで見てみたい、「怖い物見たさ」の興味をそそられた。 「正しく生きたいから、正しく生きる」という優歌の思想には共感できた。

Posted byブクログ

2015/11/09

(上下合わせて) 熱量がすごい。展開されている主張にはいちいち同意なのだが、悪役(愚かな人)を悪く(愚かに)描き過ぎなのがちょっと気になった。 遺伝的アルゴリズムと意識の再現の話は、個別に読んでいるうちはそれぞれついていけていたのだが、最終的に組み合わさった(のかな?)ら、なにが...

(上下合わせて) 熱量がすごい。展開されている主張にはいちいち同意なのだが、悪役(愚かな人)を悪く(愚かに)描き過ぎなのがちょっと気になった。 遺伝的アルゴリズムと意識の再現の話は、個別に読んでいるうちはそれぞれついていけていたのだが、最終的に組み合わさった(のかな?)ら、なにがなんだかわからなくなった。消化不良。 ラストは少々雑なような。結局人間で勝手にするしかないから自分の判断で倫理的に生きようって…この作者、せっかく想像力も知識量もすごいのに、結局、作品が作者の説教のための道具になってしまっている気がする。いや、説教の内容にはいちいち賛成なんだけども。それはブログだけでやってほしいなー、という…

Posted byブクログ

2015/08/02

メンテが弱い方はお勧めできないね、SFと言うより論文に近いような気がする。…上手く言えないが、まさに今色んなミームが私の中に“受精”した、ちょっぴり感動、微かに怖い

Posted byブクログ