壜の中の手記 の商品レビュー

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初のジェラルド・カー…

初のジェラルド・カーシュ本(短編集)。奇抜で特異なストーリーが多く、好みにもよるけれど、残酷な結末を淡々と展開させる手法に強引に引き寄せられた感がした。私的には「ねじくれた骨」と「骨のない人間」が特に秀逸で、「ねじくれた骨」の結末には、不幸と不条理の極みに触れた気がして我が身を洗...

初のジェラルド・カーシュ本(短編集)。奇抜で特異なストーリーが多く、好みにもよるけれど、残酷な結末を淡々と展開させる手法に強引に引き寄せられた感がした。私的には「ねじくれた骨」と「骨のない人間」が特に秀逸で、「ねじくれた骨」の結末には、不幸と不条理の極みに触れた気がして我が身を洗浄したくなった。

文庫OFF

2020/08/10

短編集。 何の予備知識もなく買った本が大当たり。 ホラーのようなミステリのような、SFのような、独特の雰囲気。 若干の読みにくさはあるけど、それ以上に面白い。 表題作の他、「豚の島の女王」「凍れる美女」「骨のない人間」「ブライトンの怪物」「死こそわが同志」と好きな作品ばかり。 イ...

短編集。 何の予備知識もなく買った本が大当たり。 ホラーのようなミステリのような、SFのような、独特の雰囲気。 若干の読みにくさはあるけど、それ以上に面白い。 表題作の他、「豚の島の女王」「凍れる美女」「骨のない人間」「ブライトンの怪物」「死こそわが同志」と好きな作品ばかり。 インパクトのある結末が魅力のSF短編、「骨のない人間」が個人的ベスト。

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2020/11/29

意外に拾い物だった。作品集なんだけど、山師のようないかがわしい男がよく登場する。作品自身も人をくったような不思議な話が多い。でも魅力的。私はハマった。 以下気に入った作品 『ブライトンの怪物』 漁村で発見された人魚とされる男は実は……このオチは簡単には予想できないと思う(日本人...

意外に拾い物だった。作品集なんだけど、山師のようないかがわしい男がよく登場する。作品自身も人をくったような不思議な話が多い。でも魅力的。私はハマった。 以下気に入った作品 『ブライトンの怪物』 漁村で発見された人魚とされる男は実は……このオチは簡単には予想できないと思う(日本人としては複雑になるオチだけど)。二段階で驚かせてくれる。 『破滅の種子』 詐欺師まがいの古物商が呪いの指輪として売った宝石が人から人へ手渡っていくうちに…… 『時計収集家の王』 時計狂いのニコラス3世に仕えていた時計技師が語る驚きの物語

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2015/01/18

はじめの3篇まではよかった。 「豚の島の王女」「黄金の河」「ねじくれた骨」……けどそのあとはもう飽きちゃったね。 だいたいの話が語り手が見たり聞いたりした不思議な話を読者に伝えるという構成。「語り」って言やァそら都合いいけど、描写じゃなくて説明のための説明って部分が多すぎる。 ...

はじめの3篇まではよかった。 「豚の島の王女」「黄金の河」「ねじくれた骨」……けどそのあとはもう飽きちゃったね。 だいたいの話が語り手が見たり聞いたりした不思議な話を読者に伝えるという構成。「語り」って言やァそら都合いいけど、描写じゃなくて説明のための説明って部分が多すぎる。 「時計収集家の王」なんかは説明に夢中になって小説がおざなりになったいい例。舞台はきちっと作ったけど脚本はない、みたいな。 要は中途半端なんだ!ぜんぶ。 中にはSFっぽい話もあるけど、薄っぺらい。かといって切れ味のいいショートショートならもっと他のもん読むしっていう。原爆はいけませんなんて小説の最後に出てくるのはほんとサブい。 それってぇとビアスはやっぱりスゴイ。 ハッとするような描写があって、話そのものにグイグイ引っ張っていく力がある。

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2012/11/23

奇想天外で、不気味で、ブラックユーモアに溢れる短編集。 実は十年程前に、一度単行本に挑戦してあっさり撃沈している(笑) 文庫が出ているのを発見して、久々に再挑戦してみたら…面白い!! 自分の読解力に多少なりとも成長が見られて、嬉しい限りです^^; どの短編も、「悪趣味」と言っ...

奇想天外で、不気味で、ブラックユーモアに溢れる短編集。 実は十年程前に、一度単行本に挑戦してあっさり撃沈している(笑) 文庫が出ているのを発見して、久々に再挑戦してみたら…面白い!! 自分の読解力に多少なりとも成長が見られて、嬉しい限りです^^; どの短編も、「悪趣味」と言っても過言ではないほど、 ちょっと…いや、結構ブキミな話なんですが。不思議と品があるんですね。 ◆「壜の中の手記」怖い~!注文の多い料理店を思い出しました…。 ◆「豚の島の女王」美貌だが奇形の女性、醜いが優しい巨人、二人の小人。4人だけの世界。 ◆「ねじくれた骨」人喰いワニの住む河、人の皮を剥ぐインディオの住む密林に囲まれた刑務所で…。 ◆「時計収集家の王」主君そっくりの蝋人形を作った王専属の時計師の話。 上記が特にお気に入りですが、その他も全て面白かったです。 ラスト「死こそわが同志」はかなり衝撃ですね。。。

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2020/09/29

いくつかの職を経て文筆生活に入り、 多岐に渡るジャンルで活躍したというイギリスの作家の短編集。 そんなバカな! と、ツッコミたくなる、人を食った法螺話の数々といった趣だが、 情景をイメージすると背筋が寒くなるような巧さがある。 怪力男の純愛が切ない「豚の島の女王」は、 グロテスク...

いくつかの職を経て文筆生活に入り、 多岐に渡るジャンルで活躍したというイギリスの作家の短編集。 そんなバカな! と、ツッコミたくなる、人を食った法螺話の数々といった趣だが、 情景をイメージすると背筋が寒くなるような巧さがある。 怪力男の純愛が切ない「豚の島の女王」は、 グロテスクだけどグッと胸が締め付けられるし、 「凍れる美女」は、ちょっと夢野久作っぽくもあり――と、 不気味にして魅惑的な世界。 でも、あまり湿っぽくなくサラッとしているのが、また不思議。

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2010/11/15

裏表紙の解説にあるように、奇妙な話の詰まった短篇集だった。どこから発想が出てくるのだろう・・・。「途方もない奇想とねじれたユーモア」(裏表紙より)・・・まさにそのとおりだった。

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2010/08/03

黒い嗤いで包まれた奇想小説を集めた短編集。面白かった♪。伝聞形式で語られるホラ話が何処に着地するかのドキドキ感もたまらない。お気に入りは表題作と「時計収集家の王」。「骨のない人間」も捨てがたい。

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2010/05/19

怪奇幻想のイメージで読んでたけど、SFの味も。奇妙な物語たち。展開が見えなくもないけど、面白かった!

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2009/10/04

不気味で奇妙、そして不可思議な物語の短編集。どの作品も暗い魅了があります。自分は「豚の島の女王」が題名からして印象深し。「破滅の種子」も面白かった。

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