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クレィドゥ・ザ・スカイ の商品レビュー

3.9

112件のお客様レビュー

  1. 5つ

    28

  2. 4つ

    41

  3. 3つ

    28

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    2

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2014/03/06

スカイクロラシリーズ-5。病院を抜け出した僕の物語。思い出せない記憶と、幻想と現実の混在。 ここまでよんで、またスカイクロラに戻ってシリーズをループすると楽しそう。

Posted byブクログ

2013/07/19

病院を抜けだした僕は、フーコとふたりであてのない旅に出た。 空を飛ぶこともなく、地上を車で移動する。そして僕はたくさんのことを忘れていく。 思い出せないことがたくさんある。 そして追ってくる誰か。 僕を撃ちにくるのは、誰だったっけ。 ………そうだ、「クサナギ」。 地上の不自由な...

病院を抜けだした僕は、フーコとふたりであてのない旅に出た。 空を飛ぶこともなく、地上を車で移動する。そして僕はたくさんのことを忘れていく。 思い出せないことがたくさんある。 そして追ってくる誰か。 僕を撃ちにくるのは、誰だったっけ。 ………そうだ、「クサナギ」。 地上の不自由なこと。 逃げ場がない。どこへも逃げられない。 もうこれ以上、墜ちられない。 なにもいらない。 軽いほうがいい。 空には軽いものだけが上がってくる。 自由なものだけが。 また会おう。また、踊ろう。 これが僕らの場所。 いつか眠る場所。 「ブーメラン、飛んでいるか?」 たとえ地上ですべてを忘れても、彼等はいつか空へと帰る。 飛ぶために生まれてきた子どもたち“キルドレ”の果てしない物語「スカイ・クロラ」シリーズ完結編。

Posted byブクログ

2013/07/05

――たった今こうして、彼女と抱き合っていることと、まったく同じなのだ。温かさを確かめるために、操縦桿で優しく相手を抱き、接吻けるように機銃を向ける。これが愛だろうか?あれが愛だろうか?‥‥最大の疑問点は今回の語り手は誰なのか?ということだけれど、さっぱり解らない。仮説としては1....

――たった今こうして、彼女と抱き合っていることと、まったく同じなのだ。温かさを確かめるために、操縦桿で優しく相手を抱き、接吻けるように機銃を向ける。これが愛だろうか?あれが愛だろうか?‥‥最大の疑問点は今回の語り手は誰なのか?ということだけれど、さっぱり解らない。仮説としては1.「僕」はクサナギでフーコの事等辻褄が合わない箇所はクサナギの全くの想像、夢2.複数いるそれぞれの記憶保持者の物語を繋ぎ合わせた3.困難は分割せよ、最初から同じような容姿・思考の人が複数人居る4.クサナギ・クリタ・カンナミとは

Posted byブクログ

2013/04/05

なんと、誰が主人公なのかわからなかった!! クリタだと思ってたら、あれ、これクサナギかも…とか考え始めたら最後にカンナミかも… これまでのシリーズもふんわりなんとなく読みすすめられて楽しかったのだが、ここにきてふんわり読み終えたらあまりにも消化不良な事態に。 短編集でスッキリ...

なんと、誰が主人公なのかわからなかった!! クリタだと思ってたら、あれ、これクサナギかも…とか考え始めたら最後にカンナミかも… これまでのシリーズもふんわりなんとなく読みすすめられて楽しかったのだが、ここにきてふんわり読み終えたらあまりにも消化不良な事態に。 短編集でスッキリできることを信じてとりあえず読了。 このシリーズもとりあえずこれで終了だが、この世界観とお別れするのが寂しいくらいはまってしまった。 主人公たちはそろって感情に乏しいのになんでこんなに愛おしいんだろう。純粋さゆえだろうか。 最初に読んだスカイクロラをもう一度読みたいと思った。

Posted byブクログ

2013/01/26

空へ・・・ 【内容】 主人公が誰かはわかりません。 当初、クサナギのようでもあるし、クリタのようでもある。カンナミではないと思える。まだ知らぬショウジかもしれない。 森博嗣さんの作品ではよくあるパターン。誰でもありうるので、最後に誰だと思えるのか楽しみに取っておいたらいいでしょ...

空へ・・・ 【内容】 主人公が誰かはわかりません。 当初、クサナギのようでもあるし、クリタのようでもある。カンナミではないと思える。まだ知らぬショウジかもしれない。 森博嗣さんの作品ではよくあるパターン。誰でもありうるので、最後に誰だと思えるのか楽しみに取っておいたらいいでしょう。 ただ、決定的かもしれない記述はわりと早いうちにありはするのですが。 あるいは、「海獣の子供」が、個であって個でないのと同様、キルドレも・・・と考えてもいいかもしれません。 途中で主人公が入れ替わったような気もしますし。 前巻に引き続き登場のサガラ・アオイとともに逃亡します。 彼女も含め、皆、それぞれの正義を、思いを押しつけてきます。 戦うとは何? 押しつけられたまま流されてゆく「僕」。 アイデンティティの崩壊に悩み・・・はしてないんですね、これが。 名前なんか無意味だ。 ただ空への希求を抱きながら。 【感想】 この巻は、妙に感情を揺さぶられます。 主人公の不安定さ、純粋さ。 石ころのように、変わらぬまま転がっていく「僕」。 抜け出したいが、抜け出せなくてもしかたがないといういくばくかの諦念。 どこか身につまされるところがあるのでしょう。 (2013年01月23日読了)

Posted byブクログ

2013/01/16

アニメ化されて、森さん好きじゃなくても知れ渡ってきた感じですね。 ファンとしては嬉しいような寂しいような。 「スカイ・クロラ」を読んだのは、多分前の前の会社のとき。 あーあのときいろいろきつかったよなぁとかシミジミ。 わたしのちょうど濃かった時代を通して読んでいた本。 だから、個...

アニメ化されて、森さん好きじゃなくても知れ渡ってきた感じですね。 ファンとしては嬉しいような寂しいような。 「スカイ・クロラ」を読んだのは、多分前の前の会社のとき。 あーあのときいろいろきつかったよなぁとかシミジミ。 わたしのちょうど濃かった時代を通して読んでいた本。 だから、個人的にかなり思い入れがあります。 絵本を読むみたいに、サラになりたいときにはオススメです。 主人公は、ちょっとイチローっぽい。 イチローが野球を好きなように(好きか知らないけど)主人公も飛行機の操縦が好き。 はたからはストイックに見える生活をしているのも、好きだからってだけ。 本人は苦でもない。 逆に、苦じゃないかと思っている外野の気持ちが理解できないぐらい。 何かを好きで取り組んでいる人がいたら、周りの人にはとても良い影響があるはず。 この本をそんな風に読んでくれたらわたしは嬉しいな。

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2013/01/01

 ようやく読みました、「スカイ・クロラ」シリーズ完結編。  ええと、うん、よく分からなかったというのが一番の印象。結局どうつながっているのか。この話から「スカイ・クロラ」に繋がるのかな。もう一度はじめからゆっくり読み返さないといけないなぁ。最近そんな話ばっか。もうちょっと読者に親...

 ようやく読みました、「スカイ・クロラ」シリーズ完結編。  ええと、うん、よく分からなかったというのが一番の印象。結局どうつながっているのか。この話から「スカイ・クロラ」に繋がるのかな。もう一度はじめからゆっくり読み返さないといけないなぁ。最近そんな話ばっか。もうちょっと読者に親切なつくりにしてもらいたいけど、そうされたらされたで物足りないんだろうね。  主人公は前作のクリタ・ジンロウでいいのか? でも前作をちらっと最後だけみたらクリタさん、飛行機が落ちて病院行きになってます。今作の主人公はサガラに撃たれたから? つか、サガラ・アオイっていつから出てた名前だっけ。  キルドレがどういう人たちなのか、なんとなく理解できました。サガラの説明がとても分かりやすかった。すべてを合理的に、無意識に行ってしまうから記憶に残らない。概念だけで物事を捉えるようになると。  結局サガラはキルドレをキルドレでなくすための実験をしていたのかしら。女性のキルドレはキルドレでなくなることが可能だけど、男性はそうじゃないって言ってたし。じゃあ主人公は男性? まあ、はじめフーコと逃げてたしねぇ。でもそうするとラストのソマナカの言葉がおかしくないか? 非武装地帯で暴れたパイロットがクサナギ・スイトだったって。ってことはこの主人公ははじめからクサナギだったってことか?  ぱらぱらっと前作までをめくって気づく、クサナギとクリタは同じ「ブーメラン」というコードネーム。今作のエピローグからしてカンナミくんも同じコードネームってことが分かる。じゃあこの三人は同一人物? 性別すら超える? むしろカンナミくんもクリタさんも女だったりして。あるいは体は違うが思考回路は同じ、とか。いや、ないな。肉体の変化がないって言ってたし。  誰か読み込んで、タイムテーブル作ってくれないかなぁ。  抜粋。ラストの一文。これを読むために金を払ったと言っても過言ではないな。  ブーメラン、飛んでいるか? 07.08.03

Posted byブクログ

2012/10/28

飛行機の中で読んだ。飛んでいる時の描写はなんとなくしかわからないけど、ずっと空にいたいという気持ちは分かる。 キルドレでなくても、長く生きていれば記憶は曖昧になって、それは悲しいことだけど、とにかく今を生きるしかないのかなって思う。

Posted byブクログ

2012/10/29

飛行機の墜落で描かれる死は、幻想的で詩的で抽象的だったから、射殺されたときの「僕」と、射殺される前のありありとした描写で描かれる僕の生と死の軌跡は、それまでと比較してとても鮮やかに描かれている。 本書での『僕』が誰であったのかは分からなかったけれど、それがこの本らしくて素敵だっ...

飛行機の墜落で描かれる死は、幻想的で詩的で抽象的だったから、射殺されたときの「僕」と、射殺される前のありありとした描写で描かれる僕の生と死の軌跡は、それまでと比較してとても鮮やかに描かれている。 本書での『僕』が誰であったのかは分からなかったけれど、それがこの本らしくて素敵だった。僕、は他の誰でもなく、ただ僕である。

Posted byブクログ

2012/10/13

スカイクロラシリーズの最終巻でした。時系列的には、2作目が最初で、1作目のスカイクロラが最後になるので、この巻はつまり、スカイクロラにつながる内容となっています。これまで散りばめられていた伏線がまとめて明かされた感じです・・・いや、そのはずなんですが、もうすでにシリーズも5冊目だ...

スカイクロラシリーズの最終巻でした。時系列的には、2作目が最初で、1作目のスカイクロラが最後になるので、この巻はつまり、スカイクロラにつながる内容となっています。これまで散りばめられていた伏線がまとめて明かされた感じです・・・いや、そのはずなんですが、もうすでにシリーズも5冊目だからか、なんかあんまり謎が解明されたことが理解できず、ぼやけた印象で終わってしまいました。もう一度、スカイクロラを読まないとダメかも知れません…。

Posted byブクログ