時間のない国で(下) の商品レビュー
神話とアイルランドの民族音楽が軸になっている、少年JJがティルナノグで時間を取り戻すお話。あっさりとして読みやすい。 章の合間に挿入される伝統音楽の楽譜が興味深い。Youtubeで検索してあれこれ聴いてみた。 表紙は良いけど、挿絵がもっとケルト的なモチーフとか楽器とかが写実的...
神話とアイルランドの民族音楽が軸になっている、少年JJがティルナノグで時間を取り戻すお話。あっさりとして読みやすい。 章の合間に挿入される伝統音楽の楽譜が興味深い。Youtubeで検索してあれこれ聴いてみた。 表紙は良いけど、挿絵がもっとケルト的なモチーフとか楽器とかが写実的に出てくるなら、雰囲気が盛り上がって素敵だったのに。
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不思議ワールドですね。 村上春樹ワールド系? ツインピークス系? 一応、このお話は、つじつまが合っているので…納得はするかな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
富安陽子さんの、日本の妖怪ワールドを現代日常生活と滑らかに結び合わせる、あの構造を思い出した。アイルランドヴァージョン。富安陽子さんの優しいユーモアよりも、もっとずっと巨大な深刻さを湛えてはいるけど。 …とにかく、おもしろかった!現代の中で、時間がどんどん足りなくなる。妖精の国に漏れて行ってしまっていたのだ。 この設定、よくある、アフォリズムとか示唆に富んだとか、エンデのモモみたいな、啓蒙的ファンタジーかと思いながら読み始めたんだけど、さにあらず。アイルランドのケルト妖精神話を巧みに現代に繋ぎ合わせた、わくわくするような魅力的な面白さをもったファンタジー。 アイルランド独特の音楽やダンス、風俗が非常に魅力的だ。音楽の描写が素晴らしい。妖精との関わりを、妖精の子孫や力を身近に日常に感じさせる、世界感覚。キリスト教によって圧殺されかけてしまったケルト世界の信仰のことが、いろいろと知りたくなる。 続編も読もう。楽しみ。
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下はJJが「向こうの世界」で様々な体験をしながら、「向こう」で起きている問題と、「こちら」で起きている問題とを解決していく物語。 最後にいろいろ複雑な人の関係が見えてくると、あれが布石だったのか!なんていう発見もあって面白かった。 この前図書館で続編を見かけたから読んでみるつもり...
下はJJが「向こうの世界」で様々な体験をしながら、「向こう」で起きている問題と、「こちら」で起きている問題とを解決していく物語。 最後にいろいろ複雑な人の関係が見えてくると、あれが布石だったのか!なんていう発見もあって面白かった。 この前図書館で続編を見かけたから読んでみるつもり。
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わー、そういうことだったの、という意外な時間漏れの原因。そして半端の靴下が意味することども。うちの半端の靴下たちもあっちの世界に漏れ出してるのかな。ずっしり系のお話を予想していたのだけど、意外にほのぼのした、さわやかな読み口でした。
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JJがたどりついた“永遠なる若さの国”では、あるはずのなかった「時間」が存在するようになり困っているという。JJはフィドル奏者の若者アンガスといっしょに時間漏れの原因をさがすことに。その意外な真相は?
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(「BOOK」データベースより) 遺跡の地下にある不思議な膜を通りぬけたJJがたどりついたのは、“永遠なる若さの国”。そこではなんと時間を売ってくれるというのだ。実は、本当ならこの国にあるはずのなかった「時間」が存在するようになり、みな困っているのだという。ぼくたちの世界からこっ...
(「BOOK」データベースより) 遺跡の地下にある不思議な膜を通りぬけたJJがたどりついたのは、“永遠なる若さの国”。そこではなんと時間を売ってくれるというのだ。実は、本当ならこの国にあるはずのなかった「時間」が存在するようになり、みな困っているのだという。ぼくたちの世界からこっちの世界に時間が漏れている?JJはフィドル奏者の若者アンガスといっしょに時間漏れの原因をさがすことに…そこで彼らがたどりついた意外な真相は?2005年度ガーディアン賞、ウィットブレッド賞児童書部門、ビスト最優秀児童図書賞受賞作。
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