ミスフォーチュン の商品レビュー
2013.11 読みにくかった、というのが正直な感想です。私の感性の鈍さか日本語訳の伝わりにくさか?
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ゴミの山に捨てられるはずだった赤子は、ひょんなことから領主に拾われ、性別を偽ったまま育てられる……。興味深く、面白かったのですが、館を追われてから戻るまでの部分、自分の性別に折り合いをつけるまでの葛藤のようなものを、もう少し書き切ってほしかったです。ラストは大団円ですが、どうも最...
ゴミの山に捨てられるはずだった赤子は、ひょんなことから領主に拾われ、性別を偽ったまま育てられる……。興味深く、面白かったのですが、館を追われてから戻るまでの部分、自分の性別に折り合いをつけるまでの葛藤のようなものを、もう少し書き切ってほしかったです。ラストは大団円ですが、どうも最初と最後があって、真ん中を端折られた感が残るので……。
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1820年のロンドン。捨てられていた赤ん坊を拾ったのは、名門ラブオール家の当主“若君”ことジェフロイ。彼は亡き妹ドロレスの生まれ変わりと考え、赤ん坊にローズと名付け、館の司書アノニマに結婚を申し込み、実の娘として育てることにした。ローズは何不自由なく“幸運の娘(ミス・フォーチュン...
1820年のロンドン。捨てられていた赤ん坊を拾ったのは、名門ラブオール家の当主“若君”ことジェフロイ。彼は亡き妹ドロレスの生まれ変わりと考え、赤ん坊にローズと名付け、館の司書アノニマに結婚を申し込み、実の娘として育てることにした。ローズは何不自由なく“幸運の娘(ミス・フォーチュン)”として育つ。しかし、“不幸(ミスフォーチュン)”がローズを襲う。ローズは実は男であった。思春期になり、自分の性別を知ったローズは苦悩する。さらに、追い打ちを掛けるような父の死、そして財産を狙う親戚によってローズとアノニマは館を追放され、ローズは一人放浪の旅に出た。そして、あるバラッドにローズの出自解明の鍵が発見され、さらにラブオール家に仕えるハミルトン家に残るラブオール家の年代記解読と、母が傾倒する詩人メアリー・デイの作品の中からそれぞれ秘密を探っていくうちに、ある事実が解き明かされる・・・。という物語。壮大な物語で、イギリスの領主館、出生の秘密、女の子として育てられた男の子、バラッドなど、興味深いものが次々と出てきて、飽きずに楽しんで読みました。ただ、バラッドに関しては原書で読めたら、もっと面白かったんだろうな、とは思いますが。ローズが放浪の旅に出ていた1年間の話は、物語の中になかったので、ちょっと気になりました。その辺の話も読みたかったな。最後は謎も全て解け大団円なので、良かったです。
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