63歳・東京外語大3年 老学生の日記 の商品レビュー
著者坂本氏は営業の外回り中、急性心筋梗塞で倒れたのをきっかけに、サラリーマンを卒業。 東京外大入試にチャレンジし、見事合格。 40歳以上離れた若者達と、キャンパスライフを満喫することとなった。 いくつになっても学び手であるのは、素晴らしいことであり勇気ある行動と感じた。
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軽快な筆致に、ふふっ、ふふっと思わず笑みがこぼれてしまう。社会人をやりきって、セカンドライフを大学生として生きる、というのは一つの選択肢として、興味深いなぁ。社会で人生の機微を体得し、語学を通して、さらに自分の世界を広げる姿が素敵です。
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まず、そのパワーに圧倒される。心筋梗塞で倒れたことを切欠に大学入学。その大学生活とポーランドへの短期語学留学。そこにいる誰よりも深い経験の目で綴られているから、このエッセイはとても新鮮なのではないかと思った。
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副題には 63歳・東京外大3年 とある。 筆者は定年を前にした58歳の夏の日、突然心筋梗塞で倒れ救急車で運ばれる。 九死に一生を得、助かった彼は定年を前に退職する。 「濡れ落ち葉はダメ」 会社はやめてもいいけれど、私にまとわりつくのはやめて、 と妻にいわれ、 第二の人生をい...
副題には 63歳・東京外大3年 とある。 筆者は定年を前にした58歳の夏の日、突然心筋梗塞で倒れ救急車で運ばれる。 九死に一生を得、助かった彼は定年を前に退職する。 「濡れ落ち葉はダメ」 会社はやめてもいいけれど、私にまとわりつくのはやめて、 と妻にいわれ、 第二の人生をいかに生きるべくか模索中、 偶然大学の社会人入学というのをみつける。 もともと、語学を勉強するのが好きだったようで、 東京外大の門をたたく。 あまり深い意味もなく、たまたまポーランド語を選ぶ。 そして、本当に59歳で学生になったのだ。 老学生というけれど、私からするとそんなに老人ではない。 同輩という感じだ。 そんな彼が40歳も年下の若者たちと一緒に勉強し、 親友もガールフレンドも作る。 コンパだって行き、一緒にランチし、語り合い、 若者文化まで学ぶ。 勿論、ポーランド語を懸命に学び、かの地で語学研修も毎年受けている。 さらに、そこでいろんな国の友人を持つことになる。 始めのきっかけはたまたまだったけれど、 ポーランド語をきっかけに、ポーランドおたくになるくらい勉強する。 記憶力は大丈夫なのか、 学期末試験は大丈夫なのか、 心配になるが、 そんじょそこらのおじさんではなかった。 会社員時代、海外駐留の経験もあり、 もともと英語は堪能で、フランス語も少し話せる。 凡人とは比べるべくもないが、 おじさんが若者の中で頑張っておられるのは頼もしい。 しかも洒脱な語り口の文章がうまい。 今年、4年生になられる。 続編のエッセイを読みたい。
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