春の雨にぬれても の商品レビュー

リサクレイパス【著】,古川奈々子【訳】

2015/11/21

リサ・クレイパスの安心して読めるロマンス小説。
「壁の花」シリーズの最終巻。

ロンドンの社交界で、パーティには出られるものの、それぞれ違う理由でろくに誘われずに壁の花となっていた4人が友達に。
3人まではめでたく結婚しましたが‥
アメリカから来た富豪の娘、ボウマン姉妹の妹のほうのデイジーが2年たっても、そのまま。
業を煮やした父親は、自分が決めた相手と結婚するように通告します。

デイジーは本当は綺麗なんだけど小柄すぎて目立たず、本好きで夢見がち。見た目も中身も少女のようなんですね。
姉のリリアンはウェストクリフ伯爵に嫁いでいるので、伯爵が適当な独身男性を数人招き、その中から相手を見つけようというシーズンが始まります。

父が決めた相手は父の会社でバリバリ働いているマシュー・スウィフト。
姉妹の印象にあったマシューは、数年前にはがりがりに痩せていて不恰好で傲慢な態度の若者でしたが、再会したらすっかり大人っぽく変貌していたのです。
ただ、マシューにはある事情が‥
幼いデイジーの成長、意外にもマシューを好きになってしまったデイジーの思いがけない行動とは？
お茶目でユーモラスな展開。

気の強いリリアンがじつは妹離れできない様子、幸福になっているアナベルとエヴィーの今など、いろいろな要素も。
やっぱりウェストクリフはなかなか、いいなあ（笑）

2015/04/28

「春の雨にぬれても」壁の花シリーズ最終巻。胸が温かくなりますな～
http://youyou-bookmovie.blog.so-net.ne.jp/2015-03-05

2015/01/18

リサクレイパス作品はやっぱりおもしろい…！
マシューの評価が実際の彼とおもしろいほどちがいますw
長い年月デイジーに片思いしてて、でも彼女との未来は望まない…手が届かない存在だとかその想いが切なくて好きだった。
拒絶するマシューに誘惑するデイジーがつぼだ。
だれずに読め、さわやかな読後感が好きだなあ

2019/09/23

ﾋｽﾄﾘｶﾙにしては珍しい「貴族じゃない」ﾋｰﾛｰ。ﾃﾞｲｼﾞｰの行動力にはﾋﾞｯｸﾘ。　可愛いｶｯﾌﾟﾙ。で、やっぱりｳｴｽﾄｸﾘﾌが好き♥　壁の花4作目

2013/04/30

2回読んだ気がする。
ほとんど覚えてなかったし、改めて泣けちゃったから良いんだけど！

壁の花の最後、めでたしめでたし♪
ウェストクリフの伯爵然とした態度が素敵～でした。

2011/01/31

壁の花シリーズ、これまた僅差で３番目に好きな作品です。
アメリカ天然娘とその父の右腕的存在の男のお話。
夢見る夢子のヒロインがヒーローを誘惑して行くところが面白い。
そしてヒーローの隠された過去。幼い時には対抗できなかった事件だけど大人になった時には力強い味方が居る。
それが彼が一生懸命生きてきた証なんだけど、無力な時にこそ味方が居て欲しかっただろうなと胸が痛んだ。全てが解決した時にヒロインの前でだけ涙を流すシーンが好きです。

2010/02/28

〈壁の花シリーズ　４〉突然出現したヒーローは以外な人物だった。他の３作にくらべるとどこか地味な印象があるのだが・・・。お姉ちゃんと同じくこの妹も負けてない。しかしこの姉は煩い煩い。シスコン激しすぎじゃないか。このヒーローは見た目と本心が違うので戸惑うが彼は一途な男なのである。だから結局愛されるヒロインは幸せ者なのだ。

2010/05/14

図書館の本

内容（「BOOK」データベースより）
「壁の花」の3人までが幸せに結婚し、残るはデイジーだけ。花婿を見つけられずにいる末娘に業を煮やしたアメリカ人実業家の父は、2カ月以内に花婿が決まらなければ、父の決めた男性と結婚せよと、最後通牒をつきつけた。不本意な結婚は阻止できないものか。ウェストクリフ伯爵はハウスパーティーに花婿候補の紳士を招待してチャンスをつくってくれた。デイジーは思いをこめて「願いの泉」にピンを投げ入れる。すると背後に見知らぬ男性が。自分のことを知っているようだが、まったく覚えがない。でも、漂ってくる香りは、ボウマン社の石鹸の香り。まさか、彼が父の指名した男性、マシューなの!?しかし、マシューは「あなたとは結婚しない」と言い切る。彼には、なにか深く悲しみに満ちた秘密が…「壁の花」四部作、感動のフィナーレ。

男性側に秘密がある設定はあるいみ珍しかったように思います。
自分では美しくないと信じている本の虫のデイジー。
小さいことが美の評価が低くなるというのは欧米的なのかしら？

後半の事件があっけなく片付いてしまうのはちょっと物足りなかったような気もします。
その時点ではもうロマンスが成就してるからそうなってしまうのでしょうが
もうちょっとミステリーになってもよかったのではと思います。

Scandal in Spring by Lisa Kleypas

2009/10/04

「壁の花」シリーズ、ラストの第４話。
良かった、楽しかった、そしてHOT！！
ヒロイン・デイジーもそして今回初登場のヒーローも....ｷｬｰ(o≧∇≦)o
このシリーズの中で二番めに好きな作品でした。（一番好きなのは第１弾『ひそやかな初夏の夜の』☆5）

2009/11/11

『壁の花』シリーズ最終巻。夢見がちなデイジーの物語。前３作に…というか、クレイパス作品にしては危機一髪なサスペンス感はない話でしたね。かなり正統派ロマンス作品？　お相手が今までのシリーズ内で関わってきた人ではなく新たな人物だったのは新鮮な感じで良かったと思います。
個人的に241Pの翻訳の上手さに思わず笑ってしまったので、原書がどのように書かれていたのかが気になります（笑）